前巻で裕人への想いを伝える決意を固めた椎菜。しかし、ほのぼのムードで進んでいく修学旅行では思わぬ珍客(?)が来襲したり、そもそも裕人と春香の間になかなか入り込めないこともあって存在感を発揮することも出来なかったが、友人達の後押しにより最後には一応の行動を取れたようである。あとがきによれば次巻(次話)が椎菜最大の見せ場とのことだが、むしろ春香の反応が気になるところ。できれば何も出来ずにめそめそするだけだった第4巻の頃とは異なる強さ、裕人にも椎菜にも自分の想いが伝わるような芯の強さを見たいものである。裕人の決断も見所、になるのかな?
しかし、来客が多いというか、何だか公私混同な感じのする修学旅行なのだが、学生よりタチが悪い由香里先生(いろいろとやらかしては叱られるも全く懲りない姿を見ると周りの先生方も取り扱いに困ってるんだなー)が可笑しかったし、クラスメイトの澤村良子もいいはっちゃけ振りでいろいろと面白かった。また、学校帰りに北海道へ行けてしまう乃木坂家のパワーも凄いのだが、裕人に対して今回妙にベタベタだった美夏の真意はどこにあるのかな?と思った。姉の春香を立ててはいるものの何だか本気モードな素振りも見受けられたのだが、実際は恋に恋する乙女中学生なのか、それとも当初からブレずに姉の幸せを願っているのか……どうなのかな?
余談だが、今回も出てきてほんのり笑わせてくれた春香の『修学旅行のしおり』。本巻では初日の札幌でみんなに手渡しているのだが、実は前巻最後の椎菜の独白で『2週間前に貰った』と書かれていて矛盾が発生している。