いつも読んでいる池田信夫blogで偶然本書が取り上げられていたのと、FacebookやTwitterで出会う方でカーボンダイエットをなさる方がちょこちょこいらっしゃるので関心を持ち読むことにした。
本書によれば人類が登場して700万年となるが、穀物(糖類)を主食にしたのは直近のたった1万年なのだそうだ。著者は自身の臨床経験等から、「人類は糖類の消化をする能力をいまだ十分には得てない。」との仮説を持つに至った。その仮説に対する検証の旅が、本書の内容ということなのだろう。
ご自身が実験台となっていらっしゃる点は、好感が持てる。小生は金融の世界で働いているのだが、この世界では結構「人には進めるが、自分ではやらない」という方がいらっしゃる(そういう方が、著名であったりもする。)。人の命を預かる医師という職業において、自らその治療法を試す(偶然にも著者も糖尿病を発症したからであるが)というのは、なにより説得力のある行動だ。そして、それを踏まえて自らの開業医院において約1400の糖質制限食療法の治験を実施、その結果を惜しげもなく披露したのが本書なのだ。
可能なかぎり、学術的なデータや文献にもあたっており、ガンに対する効能にもチャレンジ(結果、判断は留保しているところに、良心を感じる)している。
実は自分でも早速試してみたのだが、わずか数日で改善を感じられた(若干の減量、持病の花粉症の改善)のは(本書にすぐに効果が出るとは書かれてはいたが)驚きだった。
以前、長寿食の権威である家森京大名誉教授のご著書
110歳まで生きられる!脳と心で楽しむ食生活他を読んだのだが、本書の内容に通じるところがあるのも興味深い。