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主題歌 (講談社文庫)
 
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主題歌 (講談社文庫) [文庫]

柴崎 友香
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

この歌がここで歌われたことは消えてしまわない
聞こえてくる人の声、街の音 そして、誰かの心に響く歌がある
「女子好き」な女性たちのみずみずしい日常の物語
第137回芥川賞候補作(「主題歌」)
「愛ちゃんて、かわいいな。こないだの子とはえらい違いやわ」
「誰でもかわいいやなあ、小田ちゃんは」
「誰でもやないよ。いろんなかわいいがあるやん」
ただ、かわいい女の子やきれいな女優を見ていると、それだけで幸せな気持ちになるし、そのことについて話すのが楽しい。
同時収録:「六十の半分」「ブルー、イエロー、オレンジ、オレンジ、レッド」 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

職場の同僚と女の子のかわいさについて語り、グラビア誌の「永遠のセクシー女優名鑑」に見入ってしまう実加。美術大学時代の友人たちの行く末を思いつつ、自宅で催した女の子限定カフェなど、今ここに一緒にいることの奇跡のような時間をみずみずしく描いた表題作をはじめ、著者の世界が凝縮された作品集。

登録情報

  • 文庫: 208ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/3/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062769069
  • ISBN-13: 978-4062769068
  • 発売日: 2011/3/15
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 229,264位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
ワタシもかわいい女子が好き。
この本を読んでそのことに気付けた、と言うか、他の女性(女の子?)達も
そういうの、あるのねぇと知った、その点に於いては良かったかな^^。
表題作「主題歌」の中で、誰もが目を奪われてしまう程に
かわいい‘りえちゃん'が、「モデルとか誰が好き?」と問われ
「わたしはぁ、太田莉菜さん。かわいすぎるから莉菜さんだけ
さん付け」と答える節があり、
・・・あぁ、分かる〜・・・としみじみ。

作者と同年代であり、かつ同じ郷里(大阪)であるが故に
例えば土地勘や流行ったモノなど、分かる部分も多いので
柴崎さんの本はたまに読むのですが、内容から言って云々は…
人それぞれ、ですものね。色んな本があって良い。
みんなが皆、個性の主張しまくり、だなんて、疲れるもの(笑。

タイトルの「主題歌」とは何か、ず〜っと気になりつつ読みましたが、
・・・あぁ、そういうことぉ!・・・
そこが1番、ワタシ的に、良かったデス^^。
このレビューは参考になりましたか?
形式:単行本
11月から12月までの約1ヶ月、(同性愛でなく)そこに「存在する可愛さとしての女の子」が好きな女性達の物語。
柴崎友香の作品に共通する会話のリアリティ、日常の些細な出来事の描写は今作でも非常に上手く(かつ丁寧に)書かれています。
その上で、過ぎ行く日々の中でのささやかな幸せ、他者とのつながりを大事にしようとする登場人物達の行いをとても愛おしく感じます。
(10代ー20代の少女が持つ輝く季節がいつまでも続かないということの時間的なせつなさ。)
物語ラストに登場する結婚式での歌声、「この歌がここで歌われたことは消えてしまわない」という主人公の思い(その瞬間、一時)が響きます。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 私も、女子が好き。
 ……そう、かわいい女の子を見ているとなぜか幸せな気持ちになったり、女の子と、女の子の話をするのが楽しかったり。そういう感情が当たり前にあるのに、そのことについてよく考えたことがなかった。そういう感情は、「いい男って少ないよねー、出会いがないよねー」とか「女どうしは話が通じるよね」とかいうお定まりの言説とは違って、意識されないけど、潜在的にはすごく強い感情だった……ということに気づいたわ、この小説を読んで。
 というかもう、この小説を読んでる間、ずっと幸せだった。かわいい女の子がいっぱい出てきて、そういう女の子をかわいいと思う感情を「男性俳優やジャニーズ事務所の誰彼が好きだというのと同じことなのか違うことなのか」考え、「同性愛というわけでも」ないけど「ただ、かわいい女の子やきれいな女優を見ていると、それだけで幸せな気持ちになる」理由を、ただかわいいからとしか言いようがなくて、「『だってかわいいねんもん』という一言で」自分の「単純な気持ちを分析するのをやめてしまう」ことを「もどかしく思っても」いる、主人公の実加に共感する。
 実加の好きな女優がスカーレット・ヨハンソンとエマニュエル・ベアールとニコール・キッドマンと「水中花」の頃の松坂慶子、というあたりは「うそーっ私もっ!」と思うし、女の子ばかりを部屋に呼んで美味しいものを沢山食べる、女の子カフェの場面は何度でも読み返したい。そして「かわいい子が一生懸命かわいいことしようとしてるのを見たら胸が詰ま」って「泣きそうに」なる、という小田ちゃんの言葉にも共感する。そう、柴崎友香ちゃんを好きなのは、かわいい友香ちゃんが一生懸命、今ここにある瞬間の幸せ、みたいなものを小説で伝えようとする、そのかわいさに打たれるからなのだ。
 疲れて眠ってしまった実加を見つめる、恋人洋治の目線も、いい。116頁の短い段落、大好き。
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