原題 stranger than fiction
(真実は)小説よりも奇なり
確かに自分の人生が、誰かの小説の一部だとしたら
それはとても奇怪でしょう。
でもそれは誰もが一度は想像した事があるのではないでしょうか?
だってこの広大な宇宙の外側はどうなっているのか?
宇宙が誕生する前の世界はどうなっていたのか?
まだ全てが解明出来たわけではないのだから。
それを考えた時、実はこの世界は誰かの想像ではないのか?
自分はその誰かの想像の一部に過ぎないのではないか?
などという想像は誰しもが一度は考えた事があるのでは?
マトリックスの世界も、機械が作り出した仮想世界でした。
ただその想像している誰かが、実は自分が関われる世界の中の存在だったら?
そしてその誰かが小説で自分を殺す予定を知ったら?
小説と現実が交錯した時、彼らが取る行動は?
主人公は一見何の面白みもなさそうに見える国税局の職員。
だけど表面には現れない、自分自身でも忘れている熱い物があったはず。
そして日々変わらない様に見える日常の景色だって、
よく見てみれば毎日変化し、全てが彩っている。
自分もその彩りに関わっていけば、自分自身の彩りも増していく。
そしてそこから温かい愛だって生まれる。
でも愛を手に入れた途端、幸せを得た途端、死を逃れられないと知ったら?
その時。死を迎える前に何をする?
激しいアクションや刺激はないけれど、小さな灯火のような温かさが残る作品です。