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丹下健三
 
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丹下健三 [単行本]

丹下 健三 , 藤森 照信
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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Amazon 価格 新品 中古品
単行本 --  
単行本, 2002/11 --  

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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

20世紀の建築をリードした丹下健三の評伝と全作品を、近代建築史に精通した藤森照信がまとめる。丹下はどのようにして世界のタンゲになったのか、現在の日本の建築界はいかに成立したのか。資料、図面、写真を多数掲載する。

登録情報

  • 単行本: 518ページ
  • 出版社: 新建築社 (2002/11)
  • ISBN-10: 4786901695
  • ISBN-13: 978-4786901690
  • 発売日: 2002/11
  • 商品パッケージの寸法: 36.6 x 35.4 x 5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 564,397位 (本のベストセラーを見る)
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カスタマーレビュー

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最も参考になったカスタマーレビュー
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 丹下の集大成 2005/1/25
形式:単行本
丹下健三の学生時代の設計課題や卒業設計に始まり、戦時下でのデビュー作となったコンペ案、海外での都市計画や東京新都庁舎など近年の作品に至るまでを幅広く紹介。藤森氏による丹下氏からの資料提供やインタビュー、その他かつて丹下事務所に在籍していた著名建築家からの当時の回想インタビューなど、今までに触れることのできなかった内容溢れるまさに丹下健三の集大成。特に広島ピースセンターや東京オリンピックプール、東京計画1960に関してはそれだけで1章使う充実振り。高額ではあるが丹下健三に関する最も充実した著作。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 近代建築史の解説として良書 2004/7/27
By K2
形式:単行本
丹下の生い立ちから新都庁舎までの足跡を、藤森が丹下を含めた様々な人々へのインタビューを交えて、丹念に辿って行く。よくありがちな、ただの作品解説書になっておらず、丹下を通してみた近代建築の通史として読んでも差し支えないだけの内容を持っている。ただ、最後に出てくる新都庁舎の章で藤森が、都庁舎を無理に最後の傑作として祭り上げようとしているように読み取れ、その点が鼻につく。卒業制作や戦中の作品、丹下邸など貴重な資料が多く、もっていて損はない一冊。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By T.Y.
形式:単行本|Amazon.co.jpで購入済み
なぜもっと早く読まなかったのだろう。読んでいなかったことを久々に後悔した本。

著者は丹下健三と藤森照信さんの連名になっているが、事実上、藤森さんが執筆し、丹下さんはその対象となり、資料を提供し、藤森さんの執筆内容を公認したことで、連名となっているようだ。

2002年に限定2500部で発行されたものだが、藤森さんはかなり前からオリジナル資料を収集し始め、具体的な執筆に入ってからもなんと7年の歳月を費やしたという。丹下さんが他界されたのが2005年であるから、本当にぎりぎりのタイミングでこの本は完成していたことになる。建築を志したもののみならず、誰もが名前を知る建築家であるが、考えてみればこの本を手に取るまで、丹下さんの作品集や評伝に触れたことがなかった。実はこの本が出るまでは、その仕事や人となりの全貌を伝えるような展覧会も出版物もなかったことを序文で知り、まずは驚いた。

本文は、膨大なオリジナル資料と、それを丁寧に読み返し、読み解いた藤森さんの評伝にぐいぐいと引き込まれる内容だ。著名な「MICHELANGELO頌」も丁寧に読み下され、そこに丹下さんが込めたものを的確に描写してくれている。さらに関係者へのインタビューが脇を固める。それにしても一人の建築家の生涯を伝えるために、ものすごいエネルギーが注がれたものだ。一人の建築家を扱った評伝としては最高峰のものであることは間違いなく、膨大な資料を取りまとめた藤森さんの執念と力量にも驚く。まちがいなく、丹下さんと藤森さんの組み合わせでなければ生まれ出なかった本であろう。

これだけ膨大な資料にあたりながら、全体を通してストーリーが明確に描き出されていることも、この本の特徴である。
実はこの本を読みたくなったのは2つの理由からであった。東京オリンピックプールの配置計画にも顕著な、丹下さんの作品しばしば現れる放射状、台形状のパターンが気になっていたため。この通奏低音のようなこの形は丹下さんの中でどういったモチベーションに由来しているのであろうか。今一つは、丹下さんの著名なアフォリズムである、「美しきもののみが機能的である」という言葉の真意を知りたかったこと。

メタボリズム展のカタログや、プロジェクト・ジャパンの中では、丹下さんの計画家、オーガナイザーとしての側面は伝えられているが、丹下さんの建築家としての側面にはほとんど触れられていない。僕が知りたいのは、丹下さんを建築家としてドライブしたのはいかなるモチベーションであったかなのだ。

この2つの望みに対して、この本は的確に答えを返してくれるものであった。本書の基調は2つの軸から組み立てられている。一つは、コルビュジェのソヴィエト・パレス。そもそも丹下さんが建築家を志したきっかけであり、ソヴィエト・パレスの夢を如何に実現するかという視点から丹下作品をとらえることで、一つ目の軸が設定されている。この視点が対象としているのは、単に放射状のモチーフにとどまらず、より広く技術と伝統・文化をいかに建築の中に統合するかといった問題までを捉えている。

もう一つの軸は、処女論文「<この後に来るもの>への考察−序−」から「MICHELANGELO頌」、さらに「現代日本において近代建築をいかに理解するか」における「美しきもののみ機能的である」というテーゼを貫くもの。空間は機能よりも原始的本能的である、つまり機能から建築は生み出されるものではなく、空間が機能に先行し建築を生み出すのだという、ハイデガーの思想に裏打ちされた建築家としての丹下さんの明確なスタンスだ。

この2つの軸が、丹下さんの建築作品を貫き、ぶれがないことが、丹下さんの作品の強さを生んでいるのだろう。また、この2つの軸が同様に藤森さんの評伝の骨子となっている。また躊躇することなく、この2つの軸を骨格とすることで、膨大な資料が適格に位置づけていることで、藤森さんの論旨もぶれることなく、丹下さんと作品の魅力を伝えている。そう、この本は建築家・丹下健三を伝える本なのである。有能な人物は多芸に秀で、それを伝える評伝は多面的となりがちで、像を結ばないことがしばしばあるが、この本は違う。丹下さんの本質が建築家であることを明確に伝えている。高価な本であるが、建築を志す人すべてに薦めたい本である。
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