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丸山眞男セレクション (平凡社ライブラリー ま 18-1)
 
 

丸山眞男セレクション (平凡社ライブラリー ま 18-1) [単行本(ソフトカバー)]

丸山 眞男 , 杉田 敦
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

日本政治思想史と政治学の知見をもって戦後思想をリードした丸山眞男。その思考の特徴を示す代表的な論考を集め、丸山再認識への最良のエントランスを提供する。編者による鮮やかな丸山論収載。

内容(「BOOK」データベースより)

政治学と日本政治理想史の分野に立ち、戦後日本の思想をリードした丸山眞男。代表的な論考を集め、その思考の特徴と振幅を一望のもとにおさめる。いま、丸山眞男を読みなおすとは何か?その思考から受け継ぐべきものとは何か?編者による懇切な解説とともに、丸山の巨大な仕事に踏み入る最良の入口。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 480ページ
  • 出版社: 平凡社 (2010/4/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4582767001
  • ISBN-13: 978-4582767001
  • 発売日: 2010/4/10
  • 商品の寸法: 16.2 x 11.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 49,840位 (本のベストセラーを見る)
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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 角川
形式:単行本(ソフトカバー)
丸山真男を読むのは初めて。難解だという評判と、古いという印象が、手に取るのを遠ざけてきたように思う。本質をとらえた優れた評論に新しいも古いもないと理解していても、ネットや9/11がなかった時代の評論は食指が鈍りがちになる。

今回は気まぐれで読んでみた。無為に難解でもなく普通に理解できるものが多かった。短めの論文も多く、講演記録も収録されていて、初めて読んでも親しみやすい。本書をきっかけに丸山真男の他の著書も読んでみようという気持ちになった。

国際的にも評価が高いという丸山真男を初めて読んだ自分が優劣を星で示しても意義はないが、読みやすいかどうかを示すのであれば意義があるだろう。このような本の目的は、読んだことがない人を誘うことにあるだろうから。この点で、編集が成功している本だと言える。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dvrm トップ100レビュアー
形式:単行本(ソフトカバー)
 先日の地震では、津軽はあまり被害を受けなかったが、あの被害の様子を映像で見て、放射能の危険も全面的に回避できていない今、何か以前の生活に裂け目が入ったような、なにごとか今は言葉にならないが、何らかの前提条件が変わってしまったような思いが頭を離れない。以前から現代の論者の多くは信用できないと思っていたらやはりそんな振る舞いが聞こえてきているし、そこで、戦後思想の代表の一人だろう著者の本書を読んでみた。

 ここに収録しているのは全十四篇、長い文章もあればごく短い文章もあるが、年代順の掲載で冒頭の「国民主義の『前期的』形成」が太平洋戦争中の1944年、最後の「二十世紀最大のパラドックス」が1965年、冒頭から占領期までで大半の分量を占めていて、その論鋒も鋭くなっている。今読んでいく読みとしては、戦争状態から敗戦後という状況の変化の中で、戦争の総括を考えていこうとする道筋をつけようとしていたのが印象的だ。まるで誰もが熱狂していたような状態から、誰もが自分の口を拭って何事も言わなくなろうとする状態への変化で誰がどんな責任を取れるのか、無責任の渦状世界に向かって著者は一つ一つその無責任さをほぐしていこうとする。あるべき言論の姿を福沢諭吉に仮託して示す一方、政治家・官僚・軍人・実業家・著名人・報道機関が癒着してただただ曖昧になって機能する全体主義の光景が、試論として展開していく。その全貌はきっと他の著作で詳細にしてしてあるのだと思う。

 状況の中で自らの無罪性/純粋性(innocence)を装おうとしたり、自らの無敵性を誇示しようとしたりして結局は無責任に逃げようとする言説に対して容赦ない批判を浴びせているのが印象に残る。マスメディアについての分析が浅いが、充分今の社会にも通じる内容。

 P.S.
 この著書を通じて今回の地震のことを考えてしまう。自分を無罪にしたり無敵にしたりして自分はすばらしいとか自分は何でもわかるし出来るとかいうようなニセの万能感に浸るのではなく、判り得ないことがあることに留まり、自分が弱いものだと認めた上で周りの人に優しくして生きて、働いていくらか被災地に寄付をする、そんなことぐらいしかできることは思いつかないが、自分の生活の限界を強く気づかされた出来事だった。本を読むことも自分の知らないことに気づけることの一つだが、そんな風に出来るのも生活が穏やかである限りだ、ということも思い知った。途方にくれるのは自然だとおもう。何かが変わっていくのは確かだ。急がずに考えていきたい。
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10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本(ソフトカバー)
日本政治思想史の泰斗として、あらゆる現代の知識人に影響を与えた
丸山真男の断章を集めた著作集である。

収録された文章のひとつ『二十世紀最大のパラドックス』の中で、
丸山はめったに語らない私生活を語る。

1933年の特高警察との対峙である。
丸山の日記の中に特高はある記述を見つける。そこには
「ドストエフスキーは、自分の信仰はあらゆる懐疑の坩堝のなかで鍛えられたと言っている。
 日本の国体は会議の坩堝のなかで鍛えられているのだろうか」とあった。
特高は、君は君主制を否定しているのか、と聞いた。
丸山はあわてて、否定しておりませんと言おうとした。
それより早く猛烈な罵声と鉄拳が丸山を見舞った。

「すべての思想やあらゆる理論はすべからく懐疑の坩堝(るつぼ)で、鍛えられなければならない」
終生、変わらない丸山の考えだったのだろう。
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