しかし、こうした有望な世代に対する企業のマーケティングアプローチはまだまだ未成熟だ。それは団塊の世代を消費者として見た場合、従来の中高年とは質的に違っていることにモノやサービスを提供する側が気づいていないからだと指摘する。つまり、「買いたいモノ(コト)がない。欲しいモノ(コト)がない」状態なのだという。
実際の年齢よりも意識や健康状態は若く、なおかつ“本物”を欲しているにもかかわらず、世の中に溢れるモノやコトは思いっきり若者向けだったり、逆に年寄り扱いされるかどちらかのケースが多く、これでは購買意欲が刺激されないと指摘する。
日本の登山人口の約7割を中高年が占めるとか、バイクがブームになるなど、思った以上に活動的な中高年に対し、「自由」や「個人」を前面に押し出した不満解消型のマーケティングが求められると説く。
(日経ビジネス 2002/01/07 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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中高年層が購買意欲を示す例は多く掲載されているが、あらためて読むほどの新鮮味はない。 かつ、これらの例示の根底にある本質とも言うべき事象に関して著者なりの考察は示されてはいるが、あくまで著者の感覚か先立ち、後からそれに合致するデータを持ってきたように感じる。 切り口も著者にとって都合の良い側面のみが提示されているように感じ、例えば環境問題や少子高齢化問題と合わせて あるべき方向が推測できるようなストーリーにはなっていない。
登山に関する件は、いくらなんでもくどすぎる。もっと他に書き表すことがなかったのだろうか。 中高年の登山中の事故や、し尿問題はわずかに触れられていたが、これらの問題を充分考慮することなく中高年登山分野がすばらしいマーケットであると誘導するような構成は、好ましくないように思う。
最後のほうはもはや、中高年が中高年向けに書いた応援書のような印象だ。
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