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孔子の時代、めしを箸を使わずに手掴みで食していたとか、古代より犬は漢民族の重要な蛋白源であったのに、犬食を忌避する度重なる遊牧民族の支配によりゲテモノ料理になりさがり、あんなにバラエティー豊かな食材をフル活用する中国の料理人も、ワン公だけはめったなことでもなければ料理しない、同じく遊牧民族の影響で、現代では主流である豚肉よりも羊肉がもてはやされた時代があったこと、海産物を嫌うモンゴル族、女真族の影響でツバメの巣が超高級料理になるには近代を待たなければならなかったなど、本場の中華料理のうんちくが盛りだくさんです。
フカヒレに関する記述は必見。著者はフカヒレは姿煮に限る、フカヒレスープを出されて喜んでいるお客さんは、店の人に騙されているのだということを暴露しています。これは読んでからのお楽しみ…(笑)。
中国の歴史小説を読むにあたっても、本書は想像力を喚起してくれると思う。
三国志の武将たちと、春秋戦国の英雄たちが食べていたものが
少し違うのだということに気付けば、面白さが倍増するかもしれない。