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中立国の戦い―スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標 (光人社NF文庫)
 
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中立国の戦い―スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標 (光人社NF文庫) [文庫]

飯山 幸伸
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

軍事大国の恫喝と近隣諸国の非難の矢面に立つも、国土の荒廃をまぬかれるためにはいかなる努力も惜しまない―戦争を回避せんとするがゆえに筆舌に尽くし難い苦難の道のりを歩んできた中立国の戦略とはいかなるものだったのか。各国の中立体制に至る過程から、その軍事、外交政策まで鋭く分析する話題の一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

飯山 幸伸
1958年、東京に生まれる。日本大学卒業後、図書館勤務をへて大学院修了。印刷会社、出版社に勤めた後、航空関連の原稿執筆、図面作成を行なう。雑誌「丸」などに橘悠太の名で記事掲載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 300ページ
  • 出版社: 光人社 (2005/07)
  • ISBN-10: 4769824637
  • ISBN-13: 978-4769824633
  • 発売日: 2005/07
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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46 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 コンパクトな読み物としては悪くないのですが…, 2005/11/6
By 
yukkiebeer - レビューをすべて見る
(殿堂入りNo1レビュアー)    (トップ50レビュアー)   
レビュー対象商品: 中立国の戦い―スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標 (光人社NF文庫) (文庫)
 第二次世界大戦中に連合国とも枢軸国とも直接干戈を交えることなく振る舞った三カ国についてその戦時史を概観できる書です。私はスペインのフランコ独裁政権に関する記述部分を興味深く読みました。

 スペインが中立的立場をとったのは、大戦に先立つ時期に国を二分する激しい内戦を経験し、その結果疲弊しきったフランコ新政権に(心情的にはフランコ側を支援してくれたドイツに返礼したいという思いをはあったものの)参戦するだけの余裕がなかったからです。特に食糧の欠乏は甚だしく、ドイツにその支援を求めたり、また英米側もスペインが枢軸国側につくことのないように食糧支援を一時期行なったりしていたという史実を読むと、政治的駆け引きの奥深さを感じました。
 敵方と見られる国に対するアメリカのこのようなやり方での支援は、その後の国家間紛争でもたびたび行なわれるようになる、と著者は指摘しています。敵視していたイランにレーガン政権が武器販売を行なっていたと見られるイラン・コントラ事件なども確かにその延長線上にあるのかもしれません。

 ただし気になったのは、著者がこの本を書くにあたってどういう取材経路をたどったかという点です。巻末に多くの参考文献が掲げられていますが、それはすべて日本語か英語で書かれた書籍ないし論文です。著者は日大の英文科出身ということですので英語の資料には自分であたることができるのでしょうが、それでも本書執筆の過程は他の人々が書いた資料を切り貼りしたということではないでしょうか。

 中立国の政策というのはいってみれば戦時外交史ということです。外交文書など一次資料にあたることなく書かれた本書は読み物としてはそこそこ面白いのですが、記述のどの部分がどの論文からの引用なのかが明確でない書き方はあまり褒められたことではないと思います。
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19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 中立も難しい・・・, 2005/8/21
By カスタマー
レビュー対象商品: 中立国の戦い―スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標 (光人社NF文庫) (文庫)
この本は第二次大戦で中立政策をとった国々の当時の状況を書いたもの
です。
連合軍側、枢軸国側、両方と公平に付き合っていかなければならない
政治家の苦悩。中立を宣言したところで、戦争している国からは脅迫
まがいの要求が次々によせられる。
実際に他国を攻撃してなくても、周りの国からは「自分たちだけ楽しや
がって・・・」という白い眼で見られる。
中立も大変だなぁーとしみじみ思いますね。
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5つ星のうち 3.0 中立はその国のエゴの結果, 2011/11/22
By 
えちみし (東京都) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 中立国の戦い―スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標 (光人社NF文庫) (文庫)
「中立国は、戦争を回避するためにいかなる外交努力を重ね平和を維持したのか?」
状況把握や信頼熟成の努力をし続け、仲介役を務めることが中立国の役割だという。
しかしその実態は、完全に中立を守ったわけでも平和だったわけでもなかった。

「日本もスイスを見習って永世中立国になろう」としても様々な条件が違いすぎる。
スイス人は排他的でユダヤ人の入国制限もしていたし、周辺国すべてから領空侵犯されていたし、爆撃も受けた。
それに対応するため軍事を充実させる必要があったが、中立国なので限界があった。
国家総動員で自衛しなければならなかった。
「スウェーデンのように中立を貫いた国もある」としても実際はナチに協力していたとして非難された。
ドイツに鉄鉱石を売っており、「輸出停止にするなら即刻武力侵攻する」と脅されていた。
また、出港を要請する英軍と当該船舶の支配を狙うドイツ軍の間で板挟みになった。

隣人を見殺しにする卑怯者として批判されることもあったし、助けてやったらやったで巻き込まれ、
中立を宣言しても結局は戦局の外にはいられなかった。
軍事大国から無理難題を要求され「受け入れなければ武力侵攻し占領支配するぞ」と恫喝されたり、
「戦争が怖いなら保護してやろう」と保護占領されそうなった。
仕方なく受諾すればしたで周辺国から「中立違反だ」と指をさされ、
被占領国となった近隣諸国からは「見棄てられた」と白眼視され、「助けてくれなかった」とのちのちまで恨まれる。
そのように周辺国との大変な軋轢に耐えなければならなかったし、
また周辺との関係の大部分が断たれてほぼすべてを独立でこなさなければならない辛さがあった。
そもそも軍事力の弱い国が中立を宣言したところで何の意味もなかった。
地理的に要所であればベルギーやオランダのように一方的に占領されてしまうのだ。

中立国は難民保護や戦後復興のための支援を惜しまなかった。
「中立国が一国でも近傍にあることは助けになった」と評価される一方で
「戦争から逃げた国」「軍靴に蹂躙される隣国を助けなかった国」として、戦後も悪評が続いたという。
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