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中澤佑二 不屈
 
 

中澤佑二 不屈 [単行本(ソフトカバー)]

佐藤 岳
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

無名の高校生がブラジル留学を経て、ヴェルディに練習生として入団。中澤佑二のスタートはここからだった。W杯で彼は何を得たのか。

内容(「BOOK」データベースより)

2010年6月、南アフリカで、中澤佑二が見せた勇気、挑戦、そして希望。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 272ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2010/8/27)
  • ISBN-10: 416371880X
  • ISBN-13: 978-4163718804
  • 発売日: 2010/8/27
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
決してハッピーエンドではない、
という点で、これまでのスポーツノンフィクションとは一線を画する魅力がある、と思う。

結果論で語られがちなスポーツの世界において、
そこに生きる選手へスポットライトを当てたノンフィクション作品は、
どこかで選手に迎合し、実績に依存した、一次元的な美談が少なくなかったのではないだろうか。

しかし本書は、違う。

きれい事だけでは成り立たないスポーツの特異性から逃げずに、本質に挑もうとする迫力に溢れている。

本の前半で詳しく書かれている通り、中澤選手のキャリアは、
日本サッカーのトップリーグであるJリーグにあって、異端中の異端だ。
エリートとは程遠く、努力だけでたどり着けたわけでもない。
それゆえに、彼の物語を振り返ったときに登場する人物たちも非常に多様である。
多角的である。
誰かにとってはスーパースターである中澤選手も、
誰かにとっては最悪のヤツなのだろう。
あたかも、都会の人間にとっては不要なものでしかない雑草が、
ある生態系にとっては欠かせない重要な命であるように。
そう思えると、タイトルである「不屈」の真義がぐっと深まる。
これまで中澤選手を良いイメージで見てきた人には新鮮な一面が、
悪いイメージで見てきた人には知られざる一面が、
いずれも大きな魅力として発見されるのではないだろうか。
とても確かな奥行きと共に。

また、後半で詳細に描かれている日本代表とワールドカップに関する部分も興味深く、
読み休ませる暇を与えてくれない。
辛辣な個所も含め、ワールドカップ南アフリカ大会が終わってから2ヶ月に満たないタイミングで発売されたにもかかわらず、ここまで深く切り込むことのできた、著者ならではの鋭い密着力に驚かされる。
中澤選手の想いも、著者の想いも、生々しいライブ感を伴って、
ある種の混沌を解決しきれないまま描かれている。
ここでも、「誰かが悪いからこうなった、誰かが良いからこうなった」、
といった短絡的な因果関係に陥ることのない、
明確な姿勢が貫かれていて心地よい。
南アフリカでの日本代表の戦いには、一般のファンも含めて本当に数え切れない人々が巻き込まれている。
絞りだされるべき最終的な総括は、決して軽いものではない。簡単にされてもらっては困る。
そうした意味で、これは本当に「信頼できる」一冊といえるかもしれない。

サッカーが好きな人も、中澤選手を知らない人も、
早めに本を手にとることを心からおすすめしたい。
このレビューは参考になりましたか?
34 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By uh312
形式:単行本(ソフトカバー)
W杯を当て込んだ商魂逞しい本かと思ったが、他メディアに出ない話題もあった。ただその周辺が冗長で、前半(過去)と後半(W杯)も
連動しきってないのが残念。著者の主観の記述が濃厚で、客観的な事実の羅列でもない。つまりは中途半端な著者の立ち位置のせいで
「結局、著者は何が言いたいのか?」というのが率直な感想であった。

著者はナンバー誌でおなじみ「中澤番」ライター(良くも悪くも密着取材が可能な親密さ)で、前半部分は中澤本人に不利な暴露本ではない。
過去の関係者へのほぼ全ての取材も中澤の紹介なので、中澤に都合の悪い人物は排除。著者は中澤の過去を、良くも悪くも「本人の記憶」に
従って追ったようだ。

後半の南アW杯については代表チームに複数いたと思しき著者の懇意の選手たちの意向が尊重されすぎてる気配が濃厚で、読後感が悪い。
取材陣に今野の起用を暴露したという某選手の名も出さず非難もしない一方、現地での選手間対話での中澤の立場を全面的に擁護し一部選手や
岡田監督を厳しく批判している(著者だけに独占告白したことがこの本のキモらしい)。

客観的な記述に遠い、御用ライターが取材対象に密着し過ぎた典型例に見えなくもない。読了直後に、アトランタ五輪後に男子サッカーの
チーム崩壊の暴露本で名を売った金子達仁を思い出した。あの本も西野監督と中田英寿との両者の言い分を客観的に総括しきれなかった。

大会後に全国のファンは善戦を称賛するムードで総括してるが、結局は監督のせいで(ドイツよりましだけど)チームは崩壊してた。望外の好成績は
選手が指揮官の能力以上に頑張ったから。俺はチーム事情を知ってるからここで書いちゃうけどさ。最終章に近づくにつれ第三者の視点が
なおさら減るため、こう著者が言いたいのだろうなと解釈するのが、この偏った情報が導く一般的な読者の想像力の限界ではないだろうか?

ナンバー誌での中澤密着の連載記事も、速報性重視だからこうなっていて単行本化で中身も深くなるだろうと我慢してきたが、結局は
ドイツW杯直前の宮本の追従記事と同じ(単行本の題名に見栄えのする二字熟語を使うスポーツ選手の本の王道)になってしまった。
たしかに一貫して中澤の孤独なプロ意識(健康オタク)ぶりは痛ましいほど伝わる。全体として素材はあったのに、著者の切り込みの手順と
その浅さが惜しい。
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26 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)|Amazonが確認した購入
中澤佑二に勇気を与えた

マジック・ジョンソンの言葉がある。

「「お前には無理だよ」と言う人のことを聞いてはいけない。

もし、自分で何かを成し遂げたかったら、

できなかったときに、他人のせいにしないで、自分のせいにしなさい。

多くの人が、僕にも「お前には無理だよ」と言った。

なぜなら、彼らは成功できなかったから。

途中であきらめてしまったから。

だから、君にもその夢をあきらめてほいんだよ。

不幸な人は不幸な人を友達にしたいんだよ。

けっしてあきらめては駄目だ。

自分のまわりをエネルギーであふれた

しっかりした考え方を持っている人で固めなさい。

自分のまわりをプラス思考の人で固めなさい。

近くに誰か憧れる人がいたら、その人のアドバイスを求めなさい。

君の人生を変えることができるのは君だけだ。

君の夢が何であれ、それにまっすぐ向かって行くんだ。

君は幸せになるために生まれてきたのだから。」 

「プロになるまで戻らない」

高校卒業後、単身渡ったブラジル留学で孤独に耐え、

母校Bチームのコーチをして浪人時代を過ごし、

運良くテスト生としてヴェルディに入るが

交通費も出ない待遇で泥まみれになり、

トルシエには見限られて日韓W杯は出られず・・・

全国の舞台にも上がったことがない無名の高校生が、

卒業文集に

「W杯にキャプテンで出る」

と書き込んでからちょうど10年。

中澤佑二は、2006年ドイツW杯ブラジル戦で

キャプテンマークをつけて出場した。

ヴェルディ練習生時代、トップとの紅白戦。

相手にはカズがいた。

「日本のエースの三浦カズを止めたら

ちょっとはアピールになるんじゃないか」

カズを目がけて激しいディフェンスを仕掛けていった。

相手がボールを持てば、激しく体をぶつけ、

これでもかというくらい粘り強く守備にいった。

時間がたつにつれ、カズが文句を言い始めているのには気づいていた。

しかし、こちらも手を抜くわけにはいかない。

「お前、ふざけんじゃねぇよ!もっと考えてやれよ!」

カズが鬼の形相となっていた。

怒鳴られると同時に、髪の毛を鷲づかみにされる・・・

ちなみに、中澤の背番号22はヴェルディと練習生契約したときに

初めてもらった番号であり、

横浜Fマリノス、日本代表でも同じ番号を付け続けている。

ドイツW杯終了間際の2006年7月25日、

「代表を引退するって本当?」

「自分の足で降りたいんですよ。自分で上がってきた道だから、

自分で上がった土俵だから、自分の意志で降りたいんです」

そしてそれから9ヶ月間、日本代表から遠ざかる・・・

なぜ再び南アフリカW杯へ向かうことが出来たのか・・・?
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