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中核VS革マル(上) (講談社文庫)
 
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中核VS革マル(上) (講談社文庫) [文庫]

立花 隆
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

血で血を洗う殺戮戦争を続ける学生や労働者たち。その覆面の下には、どんな素顔が隠されていたのか。高い理想と正義感から生まれたはずの“革命”運動が、両党派間の内ゲバ殺人に転化していった悲惨な歴史の逆説。いま困難な時代の転換期にあって、先行世代の軌跡を見詰めなおす綿密なドキュメント。

著者紹介

1940年、長崎に生まれる。東京大学(仏文科)卒、文芸春秋入社、「週刊文春」編集部員。のち東大(哲学科)に再入学。現在、フリー。著書『思考の技術』(日経新書)『田中角栄研究・全記録』『日本共産党の研究』(各上下、講談社刊)他。     


登録情報

  • 文庫: 283ページ
  • 出版社: 講談社 (1983/1/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061341839
  • ISBN-13: 978-4061341838
  • 発売日: 1983/1/10
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 10年近く前になるが、自分の通っていた大学にはまだ両派が存在していた(今も?)。

当時、両派のビラを見る機会や、両派の人に話を聞く機会があったが、お互いの悪

口を主張していることが多かった気がする。

 過去のことなど知らなかった自分は、似たもの同士(に思えた)なのに、なぜい

がみ合っているのか、似た目的(に思えた)のためには、協力して一緒に活動すれ

ばいいではないかと思っていた。彼らの考え方の違いもわからなかった。

 が、本書で、両派の路線対立や、両派の抗争の進展の歴史を読み、過去にここま

での悲惨な殺し合いがあったことを知ると共に、両派の方向性の違いや、両派が現

在に至っても批判しあっている理由がよくわかった。(途中、何度か、あまりの残

虐さに気分が悪くなる箇所もあったが。)

 立花隆は、捜査機関の一員でもないにもかかわらず、資料を丹念に読みこみ、取

材を重ね、これだけの内容を克明に描いたことは、さすがに力量を感じさせる。

 本書は1975年までの両派の対立を描いているが、立花隆には、1975年以降、現代

に至るまでの両派の動きのレポートを続編としてぜひ書いてほしい。当時のあまり

に過激な対立の後、どのような状態で現代に至っているのかを知りたいと思う。

 しかし、本書を読み、若者が政治に関心を持ったり論じたりすることに対して、

怪しいとか危ないとかいったイメージを世間に広めてしまったことに対しては、両

派の抗争を含め、当時の彼らの罪は非常に大きいと感じた。
このレビューは参考になりましたか?
31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By itgaki トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
私がこれを読んだのは学生時代で、今から17~18年前。キャンパスではまさに中核派と革マル派が血で血をあらう抗争を繰り広げていた。世間的にはそれほど学生運動自体が高まっていたわけではないが、私の通っていた大学には2派に限らず左翼各派が存在していたのだった。そんな中この本を読み、何故彼らがそれほどまでに争うのかが良く分かった。同じマルクス・レーニンから出発しながらそれを行動に移すときの解釈の違いによって、人を殺すことができる動機となるのはただ単純に驚きであった。しかし、このような近親憎悪的(彼らは近親などとは思ってはいないだろうが)な「左翼」の特質ではなく、我々が一般に持つ性質かもしれない。それを考えると、年月のたった、特異な題材かもしれないが、そこは普遍的な集団行動原理が見つけることができる好著だと思う。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
いわゆる「内幕ルポ」や「戦後史もの」に押し込めてしまうことはもったいない良作。
 「学生運動」「共産主義」「新左翼」、こういったキーワードになんの興味を示すことのない、現代の学生こそオススメ。
 
 確かに、学生運動や共産主義が歴史的遺産となった今、中核や革マルの当時の主張を知ることは、トリビア的な知識の枠を出るものではない。しかしながら、優れた歴史書はそこに何かしらの法則があるように、この本も現代に生きる私たちに多くの教訓を与えてくれる。
 
 例えば、次のような記述。
 
 「この警察の取り締まりによってデモをする側は極度の無力感にさいなまれた。この無力感が、ゲバ棒路線に走らせたといってよい。無力なものが力をつけるためには武器の力を借りるほかない。」(P117)
 「そのレールはお互いに、相手の党派を、革命党派を称する反革命党派とみなすことの上に敷かれていたのである。ちょうど宗教戦争の時代が、プロテスタントもカトリックも互いに相手の党派を、神の名を唱える悪魔集団とみなしたことではじまったように、この二つの『革命の信者集団』も互いに相手の奉ずる神の中に悪魔を見たのである」(P239)

 1970年代の中核・革マルの内ゲバの過程を丁寧におっていくことで、「集団はどのようにして一線を越えてしまうのか」「なぜもとから対立する組織間より、仲間われした組織間のほうに強い憎悪が働くのか」など不偏的な「内ゲバの論理」を描き出している。上の記述は、オウム真理教が暴走した理由などにも当てはまるところが多いのではないだろうか。

 現在私たちは、「共産主義革命」とは(一時的に)無縁の時代を生きている。だが、私たちが集団生活を営む「人間」である以上、どこかでこの本書が指摘したような「内ゲバの論理」から無縁ではいられないのだ。 
 中核・革マル問題を「殺人を繰り返す狂人集団」で片づけず、執拗に「私たちの論理」をそこに読み取っていく、著者の情熱にはただ圧倒される。
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民主主義を全否定する悪の権化みたいな連中
革マル派にせよ中核派にせよブントにせよ全共闘運動にせよ、要するにこいつらは日本の議会制民主主義を正面から否定し、暴力革命、テロによって国家を転覆し「真の共産主義国... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: 塩津計
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投稿日: 18か月前 投稿者: daisuke82
こんな連中年金で食わさにゃならんとは、働くのがバカバカしくなる
... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: みでじゃ
エスカレートする内ゲバの迫力ルポ
「内ゲバ」…子供のころニュースで聞いたこの言葉には何か陰湿な、そして過激な印象をもった記憶があります。本書はまさにその言葉に象徴される「中核派」と「革マル派」の抗... 続きを読む
投稿日: 2009/10/12 投稿者: おがよし@CSS
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この本で立花氏が例えたように共産主義と宗教の類似を指摘する人は少なくありません。... 続きを読む
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タイトルについて
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投稿日: 2008/2/14 投稿者: ドーテツ
最初の100ページだけでいいって感じ
両派のよって立つ由来と立場の違いなどを記述た最初の99ページまでは、「あーなるほどそうだったのか」であるが、それ以降は抗争を経時的に追っただけのルポであって知的好... 続きを読む
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今から30年ほど前のことだが、中核と革マルと言う一般人からすればどこに違いがあるのかわからない両派が抗争を繰り広げ、殺人までもが正当化されてしまうのである。本書は... 続きを読む
投稿日: 2005/10/2 投稿者: 江口哲学
概略を知るには便利
中核派と革マル派の概略を知ることが出来ます。一般の読者の関心はこれで満たされるでしょう。公安の存在は重要な触媒だったようです。
投稿日: 2003/10/31 投稿者: 形外
抗争はいかにして激化していったか-30年前の出来事-
「スピード時代とは恐ろしいものだ。今からわずか30年ほど前の時代にこんなことが展開していたなんて。」というのが率直な読後の感想であった。しかし、そんなことは驚くほ... 続きを読む
投稿日: 2001/6/24
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