ただでさえ日本人にはなじみのうすい中東地域。なかなか勉強しようとおもってもなかなか体系的に勉強する機会はないが、本書はそのための確かな助けとなってくれる。
正直なところ、「アラブ」「イラン」「トルコ」民族の違いについて問われて、即答できる日本人はまれではないだろうか。本書は中東地域を構成する主役であるこの三民族に焦点をあて、その歴史をたどることで、宗教や民族などの、中東地域を支配する原理を明らかにする。
やや無味乾燥ともおもわれる羅列的な記述もあるが、基本的に、理路整然とした文体で、要点や要旨は明確である。本書によって正しい中東理解が得られるであろう。
図表や宮田氏が直接撮影したという写真も多い。