「身体」「ふるまい」などを鍵語としながら、独自の設計論が語られている。
本書でシリーズ6作目になる「現代建築家コンセプト・シリーズ」に目を通すと、40歳前の若手建築家に共通する点として、「身体性」「感覚性」などが注目されているように感じる。
クラウド化する世界において、自分のアイデンティティを一体どこに求めればいいのだろうか?
インターネットの発達によりコミュニケーション・社会の在り方が大きく変化する中、最後の拠り所として、自分自身の「身体」や「感覚」に向かうのは自然の成り行きだろうか?
かつてのように、大きなコンセプトを語ることなく、「心地よさ」「快適さ」など「人間の五感に訴える」モノが新しい規範になっているように感じるが、これも時代性だろうと肯定的に考えている。