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中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義
 
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中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義 [単行本]

中島 岳志
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義 + パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

R.B.ボース。1915年、日本に亡命したインド独立の闘士。新宿・中村屋にその身を隠し、アジア主義のオピニオン・リーダーとして、極東の地からインドの独立を画策・指導する。アジア解放への熱い希求と日本帝国主義への止むなき依拠との狭間で引き裂かれた、懊悩の生涯。「大東亜」戦争とは何だったのか?ナショナリズムの功罪とは何か?を描く、渾身の力作。

内容(「MARC」データベースより)

1915年日本に亡命したインド独立の闘士ボース。新宿中村屋に身を隠し、極東の地からインド独立を画策する。アジア主義と日本帝国主義の狭間で引き裂かれた懊悩の生涯。「大東亜戦争」の意味とナショナリズムの功罪を描く。

登録情報

  • 単行本: 346ページ
  • 出版社: 白水社 (2005/04)
  • ISBN-10: 4560027781
  • ISBN-13: 978-4560027783
  • 発売日: 2005/04
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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60 人中、56人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 インド独立の立役者ボースと聞くと、たいていネタジー・チャンドラ・ボースを思い浮かべてしまうと思うが、チャンドラ・ボース以上に日本と深く関わり終生インドには帰らず、ついには日本で客死。インド独立を日本から支援していたのがこの中村屋のボーズことラース・ビハリ・ボースである。

 在インド時代にハーディング爆発未遂事件の実行犯としてイギリスから追われ、逃亡先として日露戦争で戦勝国となった日本を選ぶ。タゴールの親戚と偽り来日。玄洋社の頭山満の協力を得て中村屋主人の相馬愛蔵・黒光夫婦の下に身を隠す。表に出られない憂さばらしから料理作りに専念し、それが中村屋のヒット商品である「インドカリー」になる。

 相馬家の娘・俊子との結婚。2児の父親、俊子の死。インド独立連盟・インド国民軍内での対立。ビハリ・ボースのインド独立における役わりは、チャンドラ・ボースにインド独立連盟の代表権を明け渡すことで実質的には終了する。そしてチャンドラ・ボース同様インド独立を見ないままの死。

 この本を読むと、一人の人間のインド独立に賭けた思い、苦悩、葛藤が痛いほど伝わってくる。あとがきで著者はビハリ・ボースに対する学術的探究心を越えた愛があると書いてあるが、まことに愛情あるきめ細やかな記述になっているので、読んでいるうちにこの男の生涯に引き込まれてしまう。

 とりわけ心を打つのはビハリ・ボースの娘・樋口哲子さんに会ったおり、まだ著者が一介の大学生に過ぎないにも関わらず貴重な資料を惜しげもなく貸し与えてくれたところは著者の愛情が通じたのであろう。

 装丁・デザイン・引用文献・帯・カバー裏・貴重な写真・読みやすい文と文字間隔それにもまして内容、いずれをとってもひじょうにレベルの高いしっかりした評伝に仕上がっている。まったく良い本が出たものである。
  

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
恋と革命の味 2010/12/23
By 一K
形式:単行本
中村屋の「インドカリー」は「恋と革命の味」。

なるほど、そういう事であったか。
インド独立の闘士、R.B.ボーズは、故国を追われ日本に亡命する。その日本も安住の地ではなく、インドを支配していたイギリスの圧力により日本政府から国外退去命令を受ける。窮地に立ったボーズを退去期限直前に匿ったのが新宿中村屋。
ボーズはやがて中村屋の娘と結婚し、遠く日本からインド独立を目指す。中村屋が出したカレーをインド人がインドで食べている「インドカリー」味にしたのはこのボーズであった。

中村屋への脱出劇は痛快。インド独立の闘士の生涯を描いて、非常に面白い。

だが、ボーズは、インド独立を見ることなく生涯を閉じる。
中村屋のあんまんは甘くておいしいが、インドカリーはちょっぴりほろ苦い。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 発売以来気になっていた本だった。ようやく読む機会を得たところ 余りの面白さに 一気に読み終えた。小生は 中村屋のカレーの大ファンであるが あの美味しいカレーの背景がかように劇的であることには少々感動した。

 ボーズというインド独立に人生を捧げた男の話である。今 我々にとってのインドは 案外遠い国だ。BRICSという言葉で 最近は経済的に注目されつつあるが それも ごく最近の話である。大半の日本人にとってのインドは カレーや紅茶で知っている「程度」かもしれない。ヒッピー文化がはやった1960−1970年代には 一種の「聖地」でもあったらしいが それも昔の話だ。

 それだけに戦前の日本が インドと深い結びつきがあった事が新鮮だった。ボーズは ひたすら祖国独立を願い 宗主国のイギリスと敵対する。イギリスに敵対する余り、第二次世界大戦に突っ込んでいる日本に同調していってしまう姿は その後の歴史を知っている我々には痛々しい姿に見えてしまう。やがて インド側からも ボーズは「日本の傀儡」と見なされ 革命家としては挫折し 死を迎える。その意味では悲劇だ。しかし 精一杯人生を駆け抜けた一種の爽快感も読後に残った。

著者のボーズへの愛情が本書に溢れているからであろう。

 

 今ではボーズを知る人も少ない。彼が残した中村屋のカレーは 今でも名前を轟かしている。

 BRICSという時代になった。本当にインドと向き合う必要がある方にとっては 必読書だと思う。

 
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投稿日: 13か月前 投稿者: amz292
調査、理解不足を感じる。
 新聞やインターネットで好意をもって紹介されており、以前から読んでみたかったので、期待をして読み始めた。... 続きを読む
投稿日: 24か月前 投稿者: 浦辺 登
面白い
戦前の日本には、植民地解放を願って亡命者が数多くいた。ボースはその一人である。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/23 投稿者: nobu2002
インドカリーの複雑な味
... 続きを読む
投稿日: 2009/5/26 投稿者: 大風呂敷
面白い!!
おもしろい本である!!一気に最後まで読んだ。まず、選んだ題材が良い。遠いインドのボーズと身近な中村屋のカレーとが交互に織りなす遠近感は絶妙だ。本書を読めば、新宿の... 続きを読む
投稿日: 2009/2/12 投稿者: Uranus
幻の反植民地闘争・インド独立戦争の根拠地「戦前・戦間期日本」
... 続きを読む
投稿日: 2009/1/24 投稿者: 歯職人
良く書けてはいるが
ボースの歩みと、当時の日本に、既にアジア主義的な物が、人道主義と結びついていた事は、現代と変わらぬ物を感じ、興味深い。そんなアジアで唯一、独立して自国を防衛してい... 続きを読む
投稿日: 2008/9/25 投稿者: 風来人
新しい視点!
この時代のことを、こういった角度から眺めるというのは新しい視点で、ためになりました。
投稿日: 2008/3/7 投稿者: ぷりんす
「アジア主義」と現実の「アジア」の相克
R.B.ボースという一人のインド独立運動の闘士を通して、近代日本の「アジア主義」に迫っていく。... 続きを読む
投稿日: 2006/10/31 投稿者: 小僧
チャンドラ・ボースではなく
「中村屋のボース」を選んだ着眼点が、まず秀逸である。

誰もが知っている新宿中村屋のカレーの意外な由来から、... 続きを読む
投稿日: 2006/9/8 投稿者: デルスー
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