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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
構成力は見事だが、その複雑さに戸惑う,
By
レビュー対象商品: 中庭の出来事 (新潮文庫) (文庫)
どこまでが(作中の)現実なのか、どこからが架空の物語なのか?作品は、「中庭にて」「旅人たち」「中庭の出来事」という3つの話から構成されていて、それぞれが関連しつつ、微妙なズレを感じさせながら展開していきます。 最後の最後で、3つの話が繋がっていくところは、「なるほど」とは思うものの、あまり驚きはありませんでした。 ミステリの要素は、薄いと思います。 作品としての構成が複雑なので、集中して一気読みしてしまわないと、理解不能に陥る可能性あり。 「劇中劇を見ているつもりが、劇中劇の中の劇を見ていた」というような複雑さ。 そして、最後は、読者をも作中に巻き込むように、登場人物がこちらを向いて語りかけてきます。 ミステリ的な要素を求めるならば、あまりお勧めしませんが、作品を読み解くのが好きな方や、ひとつの作品を繰り返し読むタイプの方には、とても楽しめる作品だと思います。
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現実か虚構か…,
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レビュー対象商品: 中庭の出来事 (新潮文庫) (文庫)
数々の独立した短編の章から成り立っている本作は「どの章が現実でどの章が虚構か読者が見破ってみろ」という趣向だと思います。そこまで酷評する作品ではありません。実際、僕は大好きです。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
惑わされるよろこびを味わいたい,
By いしまり (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 中庭の出来事 (単行本)
私にとっては、とても魅力的な作品でした。頭の中にストーリーを組み立てて、瑕疵をうんぬんしたり、矛盾を探したりし始めたら、 途端にこの作品の魅力は半減します。 いちばん正しい楽しみ方は、すすんで惑わされることでしょう。 「えっ、どういうこと?」と思って、ページを行ったりきたり。 読み進めていくうちに、だんだんと不安になっていきます。 まるで白昼に立ちくらみをおこして、一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなる、 そんな足元のおぼつかない頼りなさ、それこそがこの作品の魅力です。 理解しようなんて思わずに、どっぷり作品世界に浸ることをおすすめします。 起承転結がはっきりした、ハリウッド映画のようなお話が好きな人には、確かにおすすめできませんが…。
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