著者はリベラル保守に分類されるようで、本書の対談相手も圧倒的にリベラル若しくは左派が多い。
となれば、新右翼の鈴木邦男氏とも対談して欲しかったのだが、そちらは『マガジン9条』で行われていた。
『アジア』との題名ながら、話題は貧困・保守論・仏教・地方自治・教育・国際貢献・フェアトレード・右翼・アイヌなど多岐に亘りながらも日本を主題にしたものが多く、全員一律にページを割いているわけではなく、短くまとめられた後、削除した話題について対談毎にあとがき的に書かれているものもあり、せっかく書籍化するのだから、連載時に削った部分も含めた論を、たとい2冊になっても収録して欲しかった。
また連載当初からのものもあることから、2006年と少々古いものもあり、そちらについてもこれを機に追加対談すべきではなかったか。
山口二郎氏などは、著者の職場の対面の上司なのだし、西部・姜氏とはこの後共著を出しているので、機会はあったはずなので。
とは言え、私の選書では読む事の無いであろう対談者も複数おり、その論をほぼ初めて知る事も出来た。 これだけ幅広く対談者を集めておれば、同様に感ずる読者もいようし、その意味で少し加点した。