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最も参考になったカスタマーレビュー
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
エリート養成塾の教育とは,
By 親ばか男 (東京都港区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 中学受験 合格の決め手は「家庭内文化力」だ! (単行本)
広告・宣伝はしない。ホームページなども作成しない。しかし、生徒は東京近辺だけではなく、夏休みなどはニューヨークなど世界各地から集まってくるという、とても不思議な塾の教育法が公開されている。今、日本の教育は危機的状況にある。世界史の未履修問題、高校の大学進学実績の水増し・・・。全国の中学・高校・大学の関係者はいかに生徒を集めるかということしか頭にないようだ。その結果学校においては「知育」「徳育」「体育」という教育の3本柱のうち、生徒募集にすぐにつながる大学合格実績を上げるための「知育」のみを異常に偏重する事態が起きている。そして、受験屋である塾も当然子どもたちの「知育」のみを徹底して行なっている。その結果がどうだろう。1学年約3000名の学生しかいない東京大学の中で、年間延べ2400名もの学生が学内の保健センターの神経科を訪れているという。著者の教育法は何も特別なものではない。本を読んだり、自然に触れたり、芸術作品に親し ませることにより「心の偏差値」を上げることだと主張する。そして、その大部分は家庭内で親ができることであり、このようにして「知育」だけではなく「徳育」などもしっかり行なうことが、結果として受験にも成功するということを多くの指導経験から述べている。 何事も「短期の成果」が求められる現代社会において、人の人生という「長期の視点」で子育てを考えることの必要性を説く著者の姿勢に、改めて自分の子育てを考えさせられた親も多いのではないだろうか。当たり前のことを当たり前に行うことが難しい世の中で、著者は子どもたちに必要な当たり前の教育をしているだけなのかもしれないが、しかし、それは大変難しいことでもある。 テレビ、新聞などで、よく著者の塾は「エリート養成塾」として取り上げられるが、本書を読むとその理由もよくわかるような気がする。現在の教育界の状況に疑問を持つ親たちに自信を持たせてくれる1冊である。
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