国語は出来る人と出来ない人が最初に分かれる。出来る人は、あんまり難しいことを考えないで、読んでみて問題を見てなんとなく、「こうかな」と思って書いてみると、大体あっている。出来ない人は、なんだか雲を掴むようでうまくいかない。そういう経験を学校時代を終えた人は持っていると思う。大学受験になると、それではいかないところもあって、理詰めに「詰める」ことが要求されるが、それでも、「詰め」はやや「後知恵」的で、最初からできる人は「詰め」のマスターも早いと思う。要するになんとなく伝わるところが伝わらない人は、うまくいかない、というわけだ。そんな次第で、自分は国語は出来たという親は、子どもができないと、余計にわからなくなる。「そのうちできるようになるだろう」と思ってしまうが、「そのうち」はやって来ないので、焦る。で、本書の登場なのだが、最初読んでみると、感心することひとしきりである。「そうか、『なんとなく』とか『そのうち』なんてのは駄目で、算数同様に鍛錬が必要なんだ」ということに尽きるのだが、その鍛錬の方針がきっちり書いてある。だが、この本の書いてあることは、課題が算数だったら?と考えてみると、割合と普通のことが書いてある。つまり良い意味で常識的なことが書いてあるわけです。だけど初読の時になんで「目から鱗」だったのか、そこが本書のすごいところで、やっぱり「国語」プロパーに即して書いてある。単なる公式にぶち込んだハウツーものではありません。なによりも「実践性」のある話ばかり。ということは、幾ら本書に感心しても子どもの成績は伸びません。実践あるのみです。