松永先生は『最低得点法』時代からのファンです。
氏の国語論は(独特の政治性があるものの)傾聴に値すると感じています。
例えば、国文科卒の国語講師うんぬん・・・のくだりは全く同感です。
また、多少の主観が入るものの国語の入試問題を材料として、各学校の校風まで?推測して行くという手法も面白いです。
(もちろん、個人的には、異を唱えたい分析は沢山ありますがそれは見方の違いかもしれないのでここでは書きません)
さらに、学校側が選択肢問題を作ってくる理由の章も概ね当たってはいます。
しかし、残念ながら、松永先生は国語指導の経験がさほどないと感じます。
少なくとも、氏の主張する小手先の選択肢の解法はごく一部の問題にしか通用せず、掲載されている問題はそれに都合の良いものばかりです。
掲載の問題、全て、実地で指導した経験がありますが、そのような奇をてらった手法を使わずとも十分正解に到達できます。
百害あって一利なし。
いわゆる『毒書』に分類されるものかと感じます。
このような小手先の技術を学ばずとも、中学受験国語はクリアできます。
選択肢だけを見て、正解を判断するなど論外です。
ただ、ダイアローグの手法は個人的に同感です。
(もっとも、これは現場の教師・講師ならほとんどが知っている手法であり、氏の主張されるような「氏のオリジナル」のものではないことには注意したいものです。まぁ、なんとも世間?知らずというか・・)
氏が、このアマゾンの書評を読んでいらっしゃるのは確実ですから(前書きに前著へのコメントで言及)、是非、再度、より実のある本を書いていただきたいと思う「かつてのファン」がいることを知っていただきたいと思います。
ダイアローグは確かに正攻法。
これを肝に銘じて頂きたいものである。