オグリのレースは勝っても負けても印象深い。
地方から転厩して世代最強の力を持っていながら、ルールによりクラシック戦線
の裏街道を進まざるをえなかった4歳時。
生涯で最大のライバル、一歳上のタマモクロスとの芦毛対決となった秋のG1戦。
5歳時。前年の有馬記念以来のレースだったオールカマーでの大楽勝。
G2とは思えない好勝負だった、毎日王冠でのイナリワンとの叩き合い。
前が詰まる不利がありスーパークリークに惜敗した天皇賞。
マイルチャンピオンシップの絶望的な位置からの差し切り勝ち後、連闘で臨んだ
JCの世界レコードタイの2着。
連戦の疲れから、初めて5着に大敗した有馬記念。
6歳時。復帰戦の安田記念をほぼ馬なりでレコード勝ち。
ここまででも伝説と呼ぶにふさわしい実績でしたが、宝塚記念での不可解な2着
から始まる、秋のG1での惨敗へと続き、最後にこの有馬記念を迎えます。
当時は、贔屓目に見ても勝てるなど絶対に思えず、今までの伝説を汚さないため
にも有馬には出ないで、早く引退して欲しいと望んだ一人でした。
でも、オグリと武豊は、最後に私たちを良い意味で裏切る「奇跡」をおこして
くれました。
武豊の神憑り的な騎乗、大川アナウンサーの実況、オグリコール、池江厩務員へ
の盛大な拍手と歓声等々、見所は沢山ありますが、個人的には鈴木淑子さんが
感極まり配当を読めなくなる場面と、「一生分の元気をもらった気がします」と
いう番組最後のコメントが、このレースの全てを物語っていると思います。
当時録画したビデオは、20年たった今では劣化が激しかったので、今回の
DVD化は非常に嬉しいです。
また、関係者の当時を振り返ったコメント(特に久々の大川アナウンサー)も
加えてくれてとても良かったです。
需要は少ないのかもしれませんが、今後もマイルチャンピオンシップ、JC等の
オグリの他のレースのフジテレビ完全版を見てみたいです。
故大川慶次郎さんのレース解説も的確で、今聞いてもとても興味深いですから。
関係者の方々、是非お願いします。
最後に、『オグリキャップと武豊、本当にありがとう!』