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最も参考になったカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0
日本の失敗について簡潔にまとまっていて入門書としてはよい,
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レビュー対象商品: 中央公論別冊 日本国の「失敗の本質」 2012年 01月号 [雑誌] (雑誌)
この雑誌は、今一番人気のある戦史研究家達が、太平洋戦争を題材にして、日本に今でも残る失敗の本質に迫っている。第1章では、猪瀬直樹が『昭和16年夏の敗戦』に、菊澤研宗が『組織は合理的に失敗する』に、別宮暖朗が『太平洋戦争はなぜ負けたか』に書いたことを、要約している。この雑誌の記事を読むとそれぞれの内容がわかるが、より詳しく知りたい場合、それぞれの本を読むといい。 第2章 日本軍迷走の実像では、戸''の記事でミッドウェー海戦で後方数百キロ離れたところに役に立たない戦艦群が出撃した理由が、戦いに参加したという履歴が後の叙勲に影響があるからだった、とは開いた口がふさがらなかった。戦争中に省益を追求している海軍官僚に驚いてしまった。小谷の記事では、日本の首相の権限の弱さの制度的欠陥が明らかにされている。 第3章 今もなお残る失敗の根源 では、現代日本の問題点を鋭く突いている。特に野口の記事は、日本の電力産業の仕組みが戦時経済体制下にできたこと。電気料金の仕組みが原因で福島原発事故につながったことが、明快に説明されている。原田の記事もかなり衝撃的だった。政府による東日本大震災被害の計算が大きすぎるというのだ。第二次世界大戦で緒戦で勝ち続けたドイツ・イタリアに続けと「バスに乗り遅れるな」というスローガンに乗り、戦争に突き進んだのと同じように、復興という名のもとに、巨額な予算を集め、役に立たない復興をしようとしている政府批判をしているのだ。 第4章 主要作戦失敗の軌跡 では太平洋戦争の戦いの概要と結果を簡潔にまとめているが、ページ数の関係で帯に短したすきに長しで、中途半端な感じが否めない。この章は太平洋戦争史に詳しい人なら読み飛ばしてもいい。 現代日本の組織について、太平洋戦争と関連づけて考えるには、概要がうまくまとまったいいムックだ。詳細を知りたければそれぞれの著書に進めばいい。
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5つ星のうち 1.0
中央公論社「失敗の本質」,
By カスタマー "カスタマー" (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 中央公論別冊 日本国の「失敗の本質」 2012年 01月号 [雑誌] (雑誌)
よくもぬけぬけとこのような本を出せるものである。本書の刊行元である中央公論新社は、かつて5流娯楽戦記を押しまくっていた。 編集者が内容をまともに吟味せず、基本以前の間違いを多発していたではないか。 そうした「事実」に頬被りして、こういう本を出すべきではあるまい。 なにより本書の寄稿者、戸高一成氏は、まともな戦記研究家のふりをしながら、裏では5流娯楽戦記を仕切っていた張本人である。 オカルト団体と密接な関係があるばかりか、その団体が関係する米の極右団体の書籍が5流娯楽戦記で用いられていたとは、 いったいどういうことだろう? (戦前の娯楽戦記について書かれた『黒船の世紀』の著者で、本書の寄稿者でもある猪瀬直樹副都知事は、この「事実」を御存知かな?) おまけに件の5流娯楽戦記。阪神大震災の2ヶ月後に、「作品内の神戸」でも地震を起こしていたではないか。 担当編集者(1人は他社の重役にまで昇進した)は、「いくらなんでも、こりゃまずいですよ」と著者に注意しなかったのだろうか? また編集者は、東日本大震災の2ヶ月後にも同じ著者に、「作品内の三陸」を地震が襲った小説を出すよう勧めればばよかったではないか? それとも「神戸はいいが、三陸はいけない」という理由でもあるのだろうか? 理由が「ある」なら、きちんと公表すればいいだけのことである。 どうやら中央公論社の出す小説がいい加減なのではなく、それ以上に中央公論社の編集者がいい加減ということだな。 つまり、こういうことか。 日本が戦う前から敗北の道を歩んでいたとするなら、中央公論社も倒産すべくして倒産した。 戦争に走らせたエリートたちに罪があるなら、中央公論社に入社したエリートであるはずの編集者たちも同じ轍の上を走っていたと。 本書の編集者たちがこれを認めるのであれば、本書の評価を星5つにしても何等異存はない。
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