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中国臓器市場
 
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中国臓器市場 [単行本]

城山 英巳
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

死体を見たら金と思え! 移植大国で横行する驚愕のビジネスを追う――。

“使い放題”の死刑囚の臓器で世界第二位の移植大国となった中国。日本からも最後の望みを託した患者が押し寄せている。ところが、北京五輪を前に中国当局は規制を強化。金とコネにまみれた臓器争奪戦が始まった。夫へ移植するため摘出した自身の肝臓を横流しされた主婦、誘拐され臓器を奪われた障害者……現地からの衝撃ルポ。


・街中で交通事故を見かけたブローカーはタクシーに飛び乗り救急車を追った。「負傷者が死ねば、移植に使う臓器が生まれる!」

・若くて健康的な死刑囚の臓器は人気の的。外国人が手にするには、一体いくらかかるのか?医師への報酬として、月餅にベンツの鍵を忍ばせ渡す人も現れた。

・麻酔から目覚めると妻の肝臓は大方切り取られ、肝臓をあげるはずの夫は死んでいた。肺や角膜まで剥がされた状態で……。

・北京五輪前に政府は規制を強化し臓器争奪戦も熾烈に。医師は携帯電話サイトを通じて遺体を入手。しかしそれは、誘拐されたホームレスのものだった。

内容(「BOOK」データベースより)

死体を見たら金と思え。死刑囚争奪戦、飛び交う賄賂、臓器目あての殺人…移植大国で横行する日本人も巻き込んだ「死体ビジネス」とは―。北京オリンピックの裏に潜む、移植大国の病める実態。

登録情報

  • 単行本: 239ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/07)
  • ISBN-10: 4103080817
  • ISBN-13: 978-4103080817
  • 発売日: 2008/07
  • 商品の寸法: 21.2 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 藤崎健一 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 中を捲るとそこには驚愕の事実が・・・中国の臓器移植数は世界2位。
提供される臓器の9割は死刑囚のそれ。豊富なドナーと、経験に積まれた実績を
当てにして世界各国から移植希望者が押し寄せる(移植希望者の都合によって
臓器が用意される=死刑が執行されることもある)。

 よってドナー数は多いが、その恩恵に与れるのは特権階級の中国人>外国人>
富裕層の中国人>一般の中国人、という順。移植が金の生る木ということを
知ってしまった病院や死刑を執行する裁判所等、臓器移植が絡む各所で拝金
主義、地縁(コネ)主義がまかり通っている・・・等々。

 ただ、問題なのは本書で解き明かされている様に、望まないドナーの臓器が
利用されているのではないか?(中国政府も死刑囚から承諾書を取るように
指導はしているが、実務を行う現場がそれに従っているか・・・という問題が
ある)という点や、技術はあるのにドナーがいないことで移植が出来ず、結果的
に臓器売買の方棒を担いでいる形になっている日本の医療現場なのです。

 移植しても、その後については日本の医師に診てもらわないといけないの
ですが、臓器移植法違反で捕まる可能性があるので、表だって診てくれる
医者もまた少ないと。

 他にも、一時、オリンピックを控えた中国では国際世論の目を気にして
2006年末に臓器移植は一気に沈静化したが、2008年4月には、また(今まで
あまり行われていなかったとされる)北京でも臓器移植(生体肝移植)が
行われるようになったとか、臓器売買が実質的に合法化されたフィリピンの
状況(但し、2008年4月にフィリピン政府は外国人への臓器移植禁止を打ち
出している)等、海の向こうで行われる臓器移植の実情を暴き出しています。

 重い内容ですが、時間を割いて読む価値のある一級のルポものです。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くわもちじんぺい トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 前半のルポに力があった。06年までの、世界第二位の臓器移植大国・中国の実態が生々しい。臓器提供の多くが死刑囚だとは…。臓器ブローカーの暗躍がすさまじい。中国医療関係者の強欲ぶりもすさまじい。
 だが、臓器移植というデリケートな問題を暴き立てれば、当然正論で押しつぶされる。中国・フィリピンともに外国人への臓器移植を原則的に禁止したことで、問題はいっそう闇の中に沈んだ。情報規制が厳しくなり、また危険な世界に沈んでいったため、著者も最新の事情については大まかなことしかつかんでいないようだ。
 「倫理より現実」を信条とした日本人ブローカーのような存在は、必要悪なのだろうか。
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3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
中国の暗部を抉るルポである。時には感染防止マスクをつけて病室に潜入、時には公安に取り囲まれて・・・。取材が困難であるに違いない中国をここまで深く取材した日本人記者は近年では少ないのではないか。公安当局の妨害を掻い潜って、臓器売買市場と言う「闇」に一歩一歩迫ってゆく著者の息づかいが聴こえてきそうである。
「倫理の問題ではない。中国で移植を受けないと現実に死んでしまう患者がいた。」
こう発言する日本人ブローカーと、取材者たる著者の「絶妙なる間合い」も見事である。
中国に臓器売買市場が存在するというのはある種、周知の事実であったが、具体的なイメージとして伝わってくることはなかった。本書では、ブローカーや渡航移植を受ける患者、欲望の塊となった医師の人物像、そして死刑囚の遺体から取り出された臓器が移植されるまでのシステム、さらには背景にある地方政治や役人、医療の腐敗が緻密な取材で描かれている。
著者は読者に対して、欲望を満たすために命ある人間の肉体すら商品にしてしまう数々の現実を「これでもか」と突きつけてくる。読み進めるうちに、私は圧倒され、息苦しささえ感じた。
北京オリンピック直前に、中国社会の抱える病理を世に紹介した価値ある作品と言える。中国に深く食い込んだ国際ジャーナリストの次なる作品に期待したい。
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