著者の作品では銀英伝やアルスラーン戦記などの架空歴史モノは大好きなのですが、中国史がらみはどうだろうと思いつつ購入してみました。ちなみに中国モノといえば宮城谷昌光の作品は全部読んでます。
<いいところ>
春秋時代から唐の時代までの武将が結構網羅されてます。
特に日本にはなじみの薄い漢代や東晋以降の武将の名前を手っ取り早く知れるのは便利です。
それと100選を謳っていますが、その100人に漏れた人物なども紹介されているので実際は上下巻あわせて100人以上紹介されてます。
また、作者の文章とは別に取り上げられた武将の経歴が各ページごとに記載されてて、これは資料としても便利です。
<悪いところ>
途中に記載されてる地図がちょっと変(春秋時代の地図に秦がない)だったり簡略すぎたり(首都と主な戦場くらいしかかかれてない)、肝心の武将の紹介もわりと事実と違う(田単の戦いはひとつしかない、と書いてあるなど)ところがあります。これは史料の読み込み不足といっていいかも知れませんが。
それと、文章そのものが口語になっているため、非常に読みづらい(これは私の主観ですが)うえに、文章に脈絡がない(接続詞の使い方が小学生レベルの間違い)箇所がたくさんあります。ほんとにこれ、著者が書いた文章なんでしょうか?
ということで単純に知識欲を満たしたいのであれば買って損はないですが、著者の名作と同レベルの内容を期待するのなら買わない方がいいです。それと各武将の紹介もほんの数行しか割いてない武将がほとんどなので、詳細なことを知りたいならWikipediaなどを見たほうがいいでしょう。
どっちかというと欠点の方が目立ってしまったので★2としました。