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中国料理の迷宮 (朝日文庫)
 
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中国料理の迷宮 (朝日文庫) [文庫]

勝見 洋一
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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第22回(2000年) サントリー学芸賞・社会・風俗部門受賞

内容紹介

文化大革命時の中国に奇しくも居合わせた著者が、舌と足を使って探り当てた実感をもとに「中国料理」なるものの歴史的な実相を明らかにする。そこには日本人が考える中国料理とはまったく異質な世界が広がっていた。王朝の交代は料理をどう変えたか。社会主義が食文化に与えた影響など、具体的なエピソードを挙げながら綴った「食」から見た中国文化史。サントリー学芸賞を受賞した幻の名著が文庫で復活。

登録情報

  • 文庫: 295ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2009/7/7)
  • ISBN-10: 4022616318
  • ISBN-13: 978-4022616319
  • 発売日: 2009/7/7
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.2 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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By 仮面ライター VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 
 「中国料理の特色は、どの世界の料理よりも、時代とともにそして政治の色あいや人間の流れとともに、ページをめくるように変わっていくものだ。もう前のページとは書いてあることがまったく違っていても、いまのページが勝負なのだ」(文庫版への序)

 私の食の好みは、和食を別格として、こじゃれたフレンチよりは家庭的なイタリアン、イタリアンよりは中華味、といったところなのだけれども、はてさて、お前は中華味=中国料理を判っているのか、と問われると、須臾熟考し、最後はバンザイしてしまう。それもそのはず、中国料理とは、北京、広東、上海、四川の4種類があって、四川料理は辛い、といった程度の知識しかなく、そもそも、何故4種類あるのか、など大して考えもしなかった。だが、当書で「中国料理は一国一料理の概念には入らない」と指摘され、合点がいってしまう。

 私の憧れる「満漢全席」も、香港料理の一種ぐらいしか思っていなかったのだが、「満漢全席は(満族が)漢族に作らせた満漢融和のための政治的料理でもあった」と解説されると、俄に中国特有の“政治(歴史)と料理(味)”の関係がクローズアップされてくる。それは、たとえば「返還後の香港では、味覚の核にあった個性的な臭みが消え、下手な味の太い柱が消えてマイルドになりつつある。それは反共産主義の牙城としての核を喪失したからだろう」といった勝見洋一氏の痛烈な批評にも表れている。ウ〜ン、素晴らしい味覚と政治的嗅覚…。

 それにしても、勝見氏と中国の関わりは不思議である。あの〈文化大革命〉の真っ直中に中国を訪れ、中国美術品の鑑定等をしていたのだから…。さらに、その時期に「革命の味」から「最も洗練された中国料理」まで堪能していたのだから…。文庫版で復刻した本書と、『匂い立つ美味』(「もうひとつ」を含む)及び『怖ろしい味』を、私は勝手に“勝見洋一三部作”と呼び慣わしたい。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
私は中華料理そのものにはあんまり興味がないのですが、本書はすごく面白かった。清末の読書人たちが集まった料理屋の話とか、著者が実際に見聞した文化大革命時代の中国の話は絶品。

とくに文革時代の描写は、当時の空気が伝わってくるほどの迫力。文革って日本の文化人はいろいろ言った(当時。今はみんな口をぬぐって知らぬふりだけど)けど、実際の現地なんか誰も知らなかったわけでしょ。それが「料理」という視点を通してではあるけれど、時代の空気を密封直送って感じなわけ。
読んでてとても楽しい数時間でした。

このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
中華料理の歴史,地域ごとの特色などを手際よく纏めている。政治体制や支配民族の変化などの影響にも目配せしている。頻繁に中国を訪れている著者の体験を豊富に盛り込んだ語り口も魅力的。
このレビューは参考になりましたか?
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