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中国文学入門 (講談社学術文庫 23)
 
 

中国文学入門 (講談社学術文庫 23) [文庫]

吉川 幸次郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

われわれ日本人にとって、陶淵明や李白や杜甫は身近かに親しまれている。しかし、3千年というとほうもなく長い中国文学史上において、彼らの詩や作品はどのように位置づけられるのか。はたまた、中国文学そのものの特色はどんなところにあるのか。そうした中国文学の特色や性質を、本書は、各時代各ジャンルの代表的な作品に即し、しかも、世界文学という広い視野から平易に解明する。と同時に、文学とは何かをもわれわれに考えさせる。

著者紹介

1904年兵庫県生まれ。京都帝国大学文学部卒業。専攻は中国文学。京都大学教授を経て、京都大学名誉教授、芸術院会員となる。主著は『中国文学史』『唐代の詩と散文』『新唐詩選』のほか『吉川幸次郎全集』(全24巻)がある。1980年4月8日没。


登録情報

  • 文庫: 175ページ
  • 出版社: 講談社 (1976/6/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406158023X
  • ISBN-13: 978-4061580237
  • 発売日: 1976/6/7
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.2 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 125,146位 (本のベストセラーを見る)
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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By keiji44
吉川博士は最初期の中国文学者である。博士以前は中国文学は漢学と呼ばれ、訓古学として日本の思想のバックボーンとなってきた。博士は中国知識人と同じ教養を身につけ(当時の清の考証学)、その実力は科挙合格間違いなしと言われた。そして中国人としての見方で文学を講じた。現在はその仕事に欠陥を指摘する声もあるが、体系としての中国学に対する貢献は今も輝きを失ってはいないはずだ。 博士の仕事は多岐を極め、今では入手困難なものも多いが、手軽に読めるものとしてこの本を代表させてみた。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dvrm トップ100レビュアー
 中国文学研究者の吉川幸次郎氏による、中国文学の時代ごとの性質、あるいは時代を超えて普遍的に含むについて論じた著書。全160ページ強の約半分を占めるNHK文化講座での講演が初出の「中国文学入門」を核に、その論考と関連のある文章を収録している。書き下ろしではなく、アンソロジーという体裁を取っている。

 何といっても読み物は「中国文学入門」だが、十代の頃むやみにヨーロッパの文学に目を向けていたころには気がつかず気が回らなかったことに日々の暮らしで気づくようになった最近の心情に強く響いてくる内容があった。具体的には中国文学の系譜を詩経から楚辞、五言詩、陶淵明、杜甫、李白、白居易と詩の形式で追った後に韓愈をはじめとする唐宋八家文、戯曲、その後に小説が来て、近世詩と近世の散文に触れて、最後に魯迅などの近代小説を紹介する、というとてもオーソドックスでスムースな筋を示していて、内容についても興味深いところが多くあった。ここで挙げられている詩や散文を読むときに儒学の書物や老荘の思想を併せて捉えていくことが、内容を深く感じ入るのに効いてくることがわかったし、自分としては杜甫の詩に強い興味を持った。他の文章も、前半で示した範囲の議論を、各論的に語っていて面白かった。

 現実についての日々の生活を通した手ごたえと、現実かくあるべしという理想が共に強いさまが思い浮かんだ。是非具体的な文学作品を読んでみたくなる一冊。
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