菜根譚が洋の東西も時代をも超越した普遍的な処世訓をまとめた「世界遺産」であることは間違いないと思います。明の時代に生きたという著者は人間関係と幸福論を極めた人物なのでしょう。すばらしいバランス感覚を持っていると感じます。
この本について言えば、前集222、後集135の中からをカテゴリーに分けて再編集しているのですが、その再編集はあまり意味があるようには思えません。また、訳というよりは解釈といった方がいいコメントがついているのですが、これについては、様々な反対意見もありそうに感じました。読みやすいので、あくまでも入門書と思った方がいいと思います。
極めて個人的な意見ですが、中国古典は、初め分からない言葉を何度も読むうちにじわーっと意味が分かってくるプロセスを経て自分のものになるように思いますので、もう少し原文に近い訳を読まれた方がいいのではないでしょか。