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中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史
 
 
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中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史 [単行本]

與那覇 潤
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (63件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

日本の「進歩」は終わったのか──ポスト「3.11」の衝撃の中で、これまで使われてきた「西洋化」・「近代化」・「民主化」の枠組を放棄し、「中国化」「再江戸時代化」という概念をキーワードに、新しいストーリーを描きなおす。ポップにして真摯、大胆にして正統的な、ライブ感あふれる「役に立つ日本史」の誕生!

本書は、現在の日本社会の抱える様々な問題や、今後の中国社会とのつきあい方について考えるきっかけを提供すると同時に、この専門家のあいだではもう常識なのに一般の歴史ファンにはなかなか広まっていかない新しい通史像を、読者のみなさんにわかりやすくお届けすることを目的にしています。(中略) 読み始めていただくにあたっての予備知識は、せいぜい高校レベルの常識的な日本史の知識さえあれば十分(ただし、本書を読み終える頃には、それらの知識が高校までの教科書とはまったく異なるストーリーの上に、配列されていることに気づくはずです)。
――「はじめに 新たな歴史観としての「中国化」」より

内容(「BOOK」データベースより)

日本の「進歩」は終わったのか―ポスト「3・11」の衝撃の中で、これまで使われてきた「西洋化」・「近代化」・「民主化」の枠組みを放棄し、「中国化」「再江戸時代化」という概念をキーワードに、新しいストーリーを描きなおす。ポップにして真摯、大胆にして正統的、ライブ感あふれる、「役に立つ日本史」の誕生。

登録情報

  • 単行本: 320ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/11/19)
  • ISBN-10: 4163746900
  • ISBN-13: 978-4163746906
  • 発売日: 2011/11/19
  • 商品パッケージの寸法: 18.6 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (63件のカスタマーレビュー)
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62 人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
Amazon.co.jpで購入済み
 挑発的な表題と、いささか軽薄な物言いが気になりますが、著者のいうことはだいたい納得がいきます。中国は宋代に近代が始まり、都市市民社会をベースにしたメリトクラシー(実力主義)の国になったという評価は、トンデモ説でもなんでもありません。
 ただ、著者はあえて無視しているのだと思いますが、『科挙と近世中国社会―立身出世の階梯』にあるように、中国社会は決して誰にでもチャンスが約束された機会平等の社会ではありませんでした。科挙に挑戦できるのは、経済力のある一部郷紳層に限られ、事実上の身分制が形成されていたのです。
 メリトクラシーの反対はアリストクラシー(貴族制)ということになるでしょうが、両者は截然と分けることができるものではありません。そもそも科挙自体、はたしてメリトクラシーの原則から作られた制度であるか疑問です。もしそうであるなら、科挙はもっと実学的な基準からえらばれたことでしょう。著者は諸々の歴史事象を二元論で説明しようとしているので、いろいろなことを見落としている。
 1970年ごろから教条的マルクス主義史観の拘束が解けて、歴史の見直しが続いているのは確かですが、この本を読んで新しい歴史像がわかったつもりになるのはたいへん危険です。随所にちらばめられている現代社会批判からもわかるように、本書は歴史学に名を借りた政治論であると見るべきでしょう。
このレビューは参考になりましたか?
171 人中、135人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
中国に7年間住んでいました。中国という社会は、外(今はアメリカから見ています)から見ていると、人権がない不平等な社会に見えますが、中で住んでみると極めて平等な社会なのだいうことを感じます。男女差別も日本や西洋諸国よりかなり少ないと思います。経済の自由、機会均等の自由は、改革開放で生まれたとはとても思えず、あたかも太古の昔から保障されているかのように見えます。同時に華僑の助け合いネットワークは非常に強く多くの華僑、中国企業を支えています。それらがいつどのようにして出来上がったのか?そういう疑問に対する答えをこの本からもらいました。曰く、宋代に皇帝を中心とした自由で平等な社会を築き、父系血縁ネットワーク(宗族ネットワーク)を失敗した際の保険とした。だから今も女性は結婚しても姓を変えないと。(確かに変えていない。確かに出もどりは普通)

一方で、江戸の社会は封建制で、その土地に代々続く統治者(藩主)とそこに土地を持って住む農民と役割をイエごとに割り振る運命共同体を作った。だからイエを離れる次男、三男は丁稚奉公に出て行くしかなく、それが使い捨ての社会を作っていると。それが戦後会社をイエとする社会を作り、そこから脱落した人に冷たい社会が出来上がっていると。(確かにフリーターに冷たい社会)

非常に納得がいく歴史観(著者が言うには歴史学では常識)です。

ただ、残念なのは、その歴史観を、「中国化する日本」とう題名にし、全般に、日本が遅れていて中国に負けているという感じを与える文面になっていることです。(著者は、どちらがよいというわけではない、とか、中国に占領されるという意味ではないと何度も何度も言っていますが…)おそらく、既成概念をひっくり返すための方法なのでしょうが、結果として、反発を招くのではと危惧します。

また、文体もあえてわかりやすいようなタッチで書いていますが、それが、逆に重厚感をなくしてしまい、学問でなく、意見であるかのような感じを与えてしまったのだと思います。

また、最後の方の章に、日本についてのみ書かれていますが、もっと中国、韓国、インド、ヨーロッパやアメリカを比較して記載すれば、日本だけが特殊や逆戻りをしているのではなく、中国も地方官僚が選挙でも科挙でもなく中央から選ばれ、期間が短いから信じられない不正を働く社会や、イエが強く残るカースト制度と格闘しながら経済成長しているインド、ポピュリズムとビジネスと化したアメリカの選挙など、まったく違う側面が見え、その解釈を通じて、もう少し、多面的な見方の中で日本を捉えられたのではと感じました。

いずれにせよ、人を開眼させる内容であることは間違いないし、それを32歳の学者が書いたということは、本当に驚愕に値すると思います。
このレビューは参考になりましたか?
51 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 時代の風雪に耐えられる議論か 2012/7/18
面白いか面白くないかと言うと、微妙でした。
著者は、日本の「近代化」や「明治維新」は中国化に過ぎないだとか、世界が経験したことは1000年前の中国が既に経験しているだとか言っていますが、かなり強引に感じました。
「近代化」とは、工業化であったり、国民国家の誕生であったり、民主化であったり、私企業による旺盛な経済活動であったり、色んな意味を含むと思いますが、著者の設定する近代化は意味が狭すぎます。
どう大目に見ても「近代化は中国化と似ているところもあるね」、「中国が世界に先んじて経験していることは、割とあるね」程度の話だと思います。あまりにも選択的に事象を繋げすぎるので、「カノッサの屈辱」や「ノストラダムスの大予言」と同じレベルのノリに感じてしまいました。
日本の近代史は、中国化と江戸時代化のせめぎ合いに過ぎない、というのなら、アメリカのティーパーティとウォールストリート占拠運動は、中国化と江戸時代化を巡ってせめぎあっているとでも言うのでしょうか。
ただ、中国が1000年も前から流動化や市場経済や人間関係のネットワーク化に慣れているので、現代世界に適応しやすいということはあると思います。そういった「中国先取り論」を穏当に展開していくのなら理解は出来るのですが、それをまるで日本をはじめとする世界が、取り入れるか入れまいかせめぎ合っているような歴史観を展開されると、多くの人は付いていけません。
西洋文明を絶対視するな、多様な軸で文明を見ろ、という命題は大賛成です。しかし著者はその表し方をミスったのではないでしょうか?
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面白く読んで、みんなに薦めている。
ある人に貸したまま帰って来ない。
投稿日: 5か月前 投稿者: やま
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