センセーショナルなタイトルである。帯には「お隣の超大国の下半身事情は、とんでもないことになっていた!」とある。
読んでみると、予想に反して、性産業の発展の様子を時系列に追いかけたものではなかった。第一章から第三章は、毛沢東の時代から現代の性事情をいくつかの例を引き合いに出して論じており、第四章で主に2000年以降の性産業に触れている。いずれも筆者が得た情報の範囲内で書かれた性世界といった風であり、これに筆者の歴史や文化に対する造詣を織り交ぜながら、独特な風俗論を展開している。
信憑性はともかくとして、「試婚」には驚いた。「夫婦のように一緒に生活し、ふたりの相性が合えば結婚し、合わなければ別れる。」という。
エッセイ感覚で読むにはお勧めできるが、採り上げられている事例がどれほど一般的でどれほど隣国の事情を正しく反映しているのかについてはちょっと疑問符である。