中国がアメリカに対し行ったスパイ活動を
いくつかの事例を紹介しながら克明に再現している。
中国はスパイ活動を行うに際し、その人選にはかなり
注力しているとのことだ。善良で健全であることが重要で
尚且つ経済的、あるいは情緒的な問題も無く、
また、孤独に瀕しておらず、人生に失敗していない事など
言わば、何の欠点も見当たらない人間が良いとのことだ。
彼等のような人間の多くは、中国の「近代化の一端を担いたい」
という義務感があるらしく、その部分を巧みに煽り、
「近代化のために少し力を貸してほしい」と
国側は口説くのだそうだ。何とも厭らしいやり方だ。
中国人が絡むスパイは、さまざまな活動を各地で複数実行する。
それによって事件も当然重なる。(摘発もされる)
しなしながら、実はそれらの活動は裏で繋がっており
少し形を変えながら枝分かれして行き、
もはや釣り糸のおまつり状態の様に、複雑奇異になり、
緻密な「スパイ・ネットワーク」をなしている点で
非常に難解だということを指摘している。
事例の一部ですが、CIAやFBI内部に30年以上、また10年以上
スパイが勤務していたのだから開いた口が塞がらない。
要人、又は核爆弾の機密情報がどれだけ中国に流れたか
誰が考えても危険極まりない。
サイバースパイ(攻撃)に関しても国防総省、
その他の政府機関にも日常的に続いていたらしい。
膨大な調査の結果、少なくともいくつなの事案に関しては
中国の海南島が発信地であることが分かったとのことだ。
そこには中国人民解放軍のサイバー攻撃の実行部隊と見られる
陸水信号部隊の施設があるとのことで、国家が音頭をとり
実行していることは間違いない。
アメリカとしても、2010年に中国はアメリカの国債のうち
1兆ドルを保持していたとのことで、中国がアメリカを
経済的に支えている(担保としている)事情があり、
沈黙を続けざるを得ないという
何とも皮肉な結果になってしまった。
中国撤退、Googleの問題に関しても、
表立ってフォローできなかったようだ。
読後は「我が日本は大丈夫なのか?」
本当に心配になります。