北京オリンピックの聖火リレーが荒れたことで、一躍チベット問題は世界中に
知れわたりましたが、ウィグルなど他の少数民族のことはまだ知られていません。
核実験場とされたことを考えると、状況はチベットより過酷なのかもしれません。
本書は、世界各地の亡命ウィグル人から聞き取りを行った、貴重で稀少な記録です。
作者の行動力に敬服したと同時に、彼女の身に危険が及ばないことを願いました。
日本の大学に留学していた学生が、論文のための資料を探すために帰国したところ拘束され、
政治犯として投獄されていることに大変ショックを受けました。
本書を読んで、もう1つ印象的だったのが、欧米、とくにドイツの、政治亡命希望者に対する対応のすばやさです。
この本が多くの人に読まれ、人権や自由について考えるきっかけとなることを願います。