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中国はなぜ「反日」になったか (文春新書)
 
 

中国はなぜ「反日」になったか (文春新書) [新書]

清水 美和
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

どうして中国は「靖国」「歴史」をガタガタ言うのか
日本に瀋陽領事館問題のしこりがあれば、中国には靖国問題、歴史問題の反日の狼煙。中国の対日姿勢を探ると意外な歴史が浮上する

内容(「BOOK」データベースより)

中国が「反日」姿勢を鮮明にしたのは、たかだか十数年、江沢民が実権を握ってからに過ぎない―。一九七二年の国交回復以来、親愛と憎悪の間を大きく揺れ動いてきた日本と中国の関係を、歴史の遠近法で検証してみると、なぜ中国側が首相の靖国参拝を問題とし、繰り返し「歴史問題」を取り上げて謝罪を要求するのかが明確になる。全土を覆うかにみえる「反日」は、中国側が仕掛けた戦略なのだ。

登録情報

  • 新書: 230ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2003/05)
  • ISBN-10: 4166603191
  • ISBN-13: 978-4166603190
  • 発売日: 2003/05
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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69 人中、61人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 文春から出ていて、しかもこのタイトル。これだけみるといかにもウヨクっぽい主張が前面に展開された本だと思われてしまうかもしれない。でもこれは、日中関係をめぐる基本的な事実認識に立ち返ることで、半ばパターン化したウヨク的論調を打破しようとした、内容のしっかりした本である。
 この本は、基本的に中国で反日感情が高まりを見せてきたのは90年代、江沢民が実権を握る過程で展開した愛国主義キャンペーンが主な原因だ、という立場をとっている。ここまでは特に目新しい主張でもでもない。しかし、この本が凡百の中国バッシング本と違うのはそこからだ。清水さんは、上記のような中国政府の「変質」を、さまざまな政府要人の公式発言やメディアの記事、およびその背景にある複雑な国内の権力関係や国際状況の変化を読み込みながら丁寧に「検証」していく。そして、そのことによって逆説的に今後の日中対話の可能性を探ろうとしているのだ。
 例えば、最近では日本から要人が訪中すると「戦跡」に連れて行かれて「反省」することを要求される、というイメージがある。しかし国交が正常化した直後には、政府は民間人が南京虐殺の現場を訪問することさえ拒否していた時代があった。その後も、トウ小平を始めとした中国首脳の日本への態度は決して「歴史問題」一色ではなく、冷戦の終結をはさむ微妙な国際情勢の変化をうけて絶えず「ゆれ」続けてきたのだ。清水さんは、こうした経緯を踏まえたうえで、政府の愛国主義キャンペーンによる反日感情の高まりは最近における極端な傾向で、今後も続いていく可能性は少ないだろう、という見通しを示している。こういった中国の国内・国際状況双方に目配りのきいた記述によって、本書は中国政治の入門書としても大変優れたものになっている。
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25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
フェアな視点 2004/9/21
形式:新書
先日のアジア杯ですっかりお馴染みになった、中国の過激な反日感情。いかにしてその「反日」思想は確立したか。近現代日中史の流れを、淡々と、感情的になることなく記している。憶測だけで書かれた部分はほとんどない。常に事実を提示、それを交え、読者が納得のいくかたちで分析している。これぞ、新聞記者の書く文章である。

さて、内容だが、前主席・江沢民こそ、現在の「反日感情」を作り上げた主犯、であることがわかるようになっている。ただしそれと同時に、最初は日本に好意的だった彼が、なぜ極度の「嫌日」になってしまったのか、その分析が面白い。外務省のまずい接待・対応など、日本にも非があった―――――。江沢民への同情を禁じえない。

このように、中国/日本のどちらかの非だけを羅列するトンデモ本とは違い、フェアに書かれている。近頃激しい日中摩擦問題の、背景と全体像を把握するには、素晴らしい本である。

このレビューは参考になりましたか?
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
著者自身が、長年にわたって中国に携わってきた経験から得た情報に基づいて書かれた一冊。
通常のマスコミ報道では知り得ないような情報が多々引用されており、読者にとっては理解の助けとなっている。特に、対日方針の決定過程と党内の権力争いとの関係性が良く分かる。その党内部の権力闘争の構図を軸に、「反日」に傾斜していった、あるいは傾斜せざるを得なかった経緯が詳細に分析されている。
この一冊を読めば、共産党によって人為的に作られた「中国人民の対日感情」に、われわれ日本国民は左右されることがなくなると思われる。
出版が平成15年5月なので、それ以降の平成17年4月現在までの記載がないのは当然であるが、この間についての筆者の分析にも興味を持たせてくれる一冊である。
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日中関係について書かれた良書
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綿密な資料分析に基づいた、きっちりした仕事である。... 続きを読む
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