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中国はいかに国境を書き換えてきたか 地図が語る領土拡張の真実
 
 

中国はいかに国境を書き換えてきたか 地図が語る領土拡張の真実 [単行本]

平松茂雄
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

中国研究の第一人者が、四十有余年にわたる実証的研究を基に、中国の本質を描き出す。 威嚇と恫喝を繰り返す中国に対処するための、理論武装のバイブル。 ●中国四千年の膨張と縮小が一目でわかる本邦初公開の歴史地図や2001年に発表された最新の中国軍の戦略図など、中国のこれからを予測する上で大変役に立つ地図が満載。

内容(「BOOK」データベースより)

古来中国に国境という概念はない。時代によって「顔」を変え、「形」を変えて生き延びてきた中国。威嚇と恫喝の裏に隠された中国最大の弱点を浮き彫りにする渾身の労作。中国のこれからを予測する上で大変役に立つ一冊。

登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: 草思社 (2011/4/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4794218222
  • ISBN-13: 978-4794218223
  • 発売日: 2011/4/19
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 閑居人 トップ100レビュアー
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21世紀前半において最も危険な国家は、中国である。その理由の一つは、現代中国が主張する「戦略的辺疆」という考え方にある。これは、ナチスドイツのポーランド併合を企図したレーベンスラウム(生存圏)の主張に似ているように見える。しかし、中国の場合、この「辺疆」は、特定された地域・地区ではなく、中国の国力の増減に併せて最大限拡大する領土・領海・領空なのだ。近年では宇宙まで含む概念であり、国力に応じて変更可能な、つまり敵対する国家を排除して拡大できる国境なのだ。そこには、国際ルールを尊重して隣国と協調する考え方は存在しない。
著者は、言う。「古来、中国にいわゆる『国境』という概念はない」と。歴史的に見て、「満州」「蒙古」「新疆」「チベット」といった「辺疆」は、「緩衝地帯」であると同時に絶えず朝貢下に置かなければならないところであった。しかしそれは、19世紀の欧米列強の進出と各地で起きた独立運動、世界大戦後の勢力地図の書き換えによって変化した。毛沢東の中国は、戦後、これらの地域に恫喝と工作、そして凄惨な軍事攻撃をしかけて勢力下に治めたものである。
著者は、近年の中国が、「現代版中華帝国」の再興に狂奔していることを危惧する。清朝最盛期の版図を超え、宇宙と海洋を目指す中国の野望は、根底に屈折したルサンチマンを持つだけにやっかいなものだ。また、「南シナ海」を核心的戦略区とし、「西アジア」「インド洋」「中東」「アフリカ」そして「東シナ海」「西太平洋」まで触手を伸ばす。「尖閣」「台湾」に攻め込む機会を伺っていることは明らかだ。
先日、逝去された外交官、村田良平氏は、「初手に、万事穏便に」という現代日本の外交は著しく国益を傷つけるものである、と厳しく批判している。著者は言う。「中国に日本の常識は通用しない。中国は、共産党の一党独裁、核を主力とする軍事国家であり続けるだろう。その軍事行動と恫喝は下手に出るほどエスカレートするだろう」。今こそ、日本人の覚悟が期待されているのだと、著者は訴えている。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 江口哲学 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
Amazonが確認した購入
私が本書を読んで強く感じたことは、日本は戦術がうまくとも戦略なき国家だが、中国は戦術が下手でも戦略はしっかり描いている国家である、ということである。中国の個々の戦術を見ると、稚拙で馬鹿にしたくなってしまうことが多いのだが、長い目で見ると、失敗を重ねながらも着々とやるべきことを成し遂げているのである。例えば、日本中がオリンピックムードに湧く1964年、数千万の人民が餓死しようとも核実験を成功させたことの重大性は、今ごろになってやっと日本人に認識されたのではないだろうか。この間の中国新幹線の事故やその後の対処などによっても、日本人は目を曇らされてはならない。あの程度の国か、と中国を甘く評価し続けていると、やがて痛い目を見ることになると思う。
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