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中国は、いま (岩波新書)
 
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中国は、いま (岩波新書) [新書]

国分 良成
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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中国は、いま (岩波新書) + 中国の新しい対外政策――誰がどのように決定しているのか (岩波現代文庫)
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商品の説明

内容紹介

日本のGDPを追い抜き、豊かな国への足がかりを確かにしている中国。一方、周辺諸国への強い姿勢やナショナリズムの高揚、軍事力の増大などが、不安や警戒感を生んでいる。「嫌中」意識や中国脅威論が高まりつつある今、政治・軍事・経済・社会・国際関係の専門家15名が、中国の現状を冷静に分析し、日中関係への提言を行う論集。

内容(「BOOK」データベースより)

日本のGDPを追い抜き、豊かな国への足がかりを確かにしている中国。一方、周辺諸国への強い姿勢やナショナリズムの高揚、軍事力の増大などが、不安な警戒感を生んでいる。「嫌中」意識や脅威論が高まりつつある今、政治・軍事・経済・社会・国際関係の専門家一五名が、中国の現状を冷静に分析し、日中関係への提言を行う論集。

登録情報

  • 新書: 272ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/3/19)
  • ISBN-10: 4004312973
  • ISBN-13: 978-4004312970
  • 発売日: 2011/3/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By ib_pata VINE™ メンバー
 基本的に江沢民までの中国は'ケ小平の「冷静観察、穏住陣脚、沈着応付、韜光養晦、有所作為」(事態を冷静に観察し、しっかりと足元を固め、沈着に対処し、能力を隠して力を蓄え、力に応じて少しばかりのことをする)という外交方針を堅持していましたが、胡錦濤はこれを「堅持韜光、積極有所作為」に変えます。さらにリーマンショック後の金融危機からいち早く抜け出て、世界経済の牽引役としての役割に期待が集まり、2010年1月に人民日報は《数百年来、中国がこのような地位に到達したことはなかった》と書くに至るのですが、ここらへんは日本がJapan as No.1という言葉に酔いしれていた頃を思い出します。

 また、今は中国の鉄道が問題になっていますが、電力、交通、電信、エネルギーあるいは軍などの「利益集団」が政治を大きく動かす実力を持ち始め、その弊害が出始めているという状況なのかもしれません(p.9)。米国では5%の人口が財富の60%を握っていますが、中国は1%の家庭が41.4%を掌握しているそうです(p.18)。

 1)中国の武装力量は800万人の解放軍、66万人の武警、51万人の予備役で構成される2)第四世代の戦闘機は383機3)中央軍事委員会は主席と2〜3人の副主席の他は制服組であり、ステルス機の飛行実験などについてシビリアンコントロールがきいているかは疑わしい―なんていうあたりも面白かった。ロバート・ケーガンが書いているように《中国の指導部は今日の世界を、一世紀前のドイツ皇帝ヴィルヘルム二世と同じ視角で眺めている。つまり、中国の指導者たちは自分たちに課せられた制約に苛立っており、国際システムが自分達を変えてしまう前に、自分達が世界のルールを変えなければならないと思っているのだ》というのでは困るかなな、と(p.195)。
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6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
慶應系の中国学者が中心になって書かれた本。国内総生産世界第2位になった中国と、その中国に対する日本の警戒感を起点として執筆されている。全容を読むということで、政経、軍事、ネット、民族政策まで内容はかなり手広い。15編の論文の中で、「韜光養晦(能力を隠して力を蓄える)」という外交方針を微妙に修正したことから、強硬外交を抑えきれなくなりつつある、と国内政治を分析した巻頭の清水美和論文と、中国の自尊心をくすぐりつつ大国らしい自省を求めた五百旗頭真論文が印象に残った。

全体的に、岩波新書らしいバランスが取れた記述だが、淡白な感じもする。突っ込んだ分析も欲しかったが、毎月中国がらみで何冊も新書が出ているご時世だけに、どれも新書1冊出来そうなテーマで中国を改めて俯瞰しようとする試みは悪くないように思えた。むしろ、中国のテーマで細分化されすぎてる今の新書の方がどうかなあ、と思う。
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mfhty トップ500レビュアー VINE™ メンバー
 「国内政治」「軍事」「中国社会に鬱積する不満」「チベットやウイグルなどの周辺民族」「経済」「レア・アース」「外交」などについて、さまざまな筆者が書いた文章(全部で9章)を集めた本です。これら短いページ数の9章を掲載し、さらにその合間に「視点・提言」としてもっと短いコメントを5つ載せています。
 岩波新書の小さな周密な活字であっても、新書1冊で、ダイナミックな動きをみせる「大国の中国」のこんなにも様々な側面を1冊の新書でカバーすることは、そもそも無理があります。

 本書は、どの文章も良く言えば「堅実でしっかり書かれている」という感じで、「なるほど」と感じる部分もいくつかあります。
 しかしその反面、あまりにも堅実かつ通り一遍な文章表現・内容すぎて「まるで役所が出している報告書のよう」という感じの部分がかなり多い感じもします。また、「これから、詳しい説明に入る」と思ってページをめくると「あれ? これで終わり?」という章もありました。
 申し訳ないですが、私は本書を読みながら「たいくつ」と感じ、「この程度の解説なら、もっと平明に書けないの?」「もっと、表や図やグラフ化できないの?」「事実関係を中心に箇条書きで論点整理して書けないの?」などと思いました。

 総じて言うと、間違ったことや偏ったことが書いてあるわけでもなく、有益な視点もなくはないものの、あまりにも平板・抽象的で、臨場感が乏しく、膝を打つ部分が少ない本と思います。
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