へき地での交流で生まれる感動ドラマならピカイチと勧められた作品。しかし再発04年DVDでさえアマゾンでも扱っていなかった。レンタル屋、中古ショップでも皆無。そうなるとどうしても観たくなる。幸いに最近アマゾンの中古で出品されるようになり、めでたくゲット!
いやあ、これは良い!!!三池監督の作品では一番好きかも知れない。原作の小説は、実にファンタジーで映像化は無理と思っていたし、ここまで本気モードのロケをデビューして間もない頃にやったとは驚きだ。発表された98年というと三池監督が注目され始めたばかり。TIME誌の選ぶ「期待される非英語圏監督」で10位に入った年。その後の活躍は素晴らしいが、この作品は知らなかった。じゃあ、プライベート作品のようなものかというと、いやいや、当時としては精度の高いCG使いもあり、僻地ロケを感じさせない仕上がり。出演陣も充実している。特にマコ岩松さん。06年に亡くなった時、NHKで特集番組を観たが、この素晴らしいハリウッド俳優が、この時期にこのようなハードなロケの日本映画に出ていたとは!ウィキペディアの作品歴にも書いていない。同じ年では「梟の城」に出演していることは出ているが。
この映画から13年経った現在でもロケ地雲南省は大変なところ。今年からアドベンチャーツアーを旅行代理店が売り込もうとしているくらいだ。ストーリーでも現地に着くまでの苦労の描写に圧倒されるが、撮影隊はおそらく「命がけ」だったはず。登場する現地の人々も素晴らしい。ロケ地に作った大切な意味のあるオブジェ!そして道具はどうやって調達したのか?お話はくわしくは紹介しない、いやしたくない。とにかく観てください。驚きと感動のヒューマンファンタジーです。
さて画質はDVDでもかなり劣悪な部類。ワイドな画面もゆがんでいるし、音もいまいち。それでも雲南の大きな自然と命をドーンと体感させてくれる。
知名度の皆無と言っていい作品だが、できればBDでリマスターし、音も高音質=擬似でもいいからサラウンドにして欲しい傑作だ。