この本の原題は『Behind the news in China』で、1938年に出版された本である。訳者の田中氏はタウンゼントの『暗黒大陸中国』を発見され、翻訳された近代史研究家。この本の中で著者は、こう述べる
「アメリカは大きな決断の岐路に立っている。東洋のことに関する限り、今まで通りに盲目的にまっすぐ進んでいくこともできる。しかしまた、「騙されていた・・・・」と事実に目覚めて、太平洋の彼方の大きな帝国との貿易と商業に大きな利益を掴む契機を見出すか、それを他の国に取られてしまうかということなのである」
当時、中国は、謀略宣伝工作として、日本をそそのかして米国と反目させる宣伝を繰り返していた。日本は政治宣伝と謀略に無知。『情報戦』にはまったく無防備だった。
さて、G2時代といわれ、太平洋の向こう岸のアメリカは、すでに篭絡されたかに見える。政権交代した与党は離米主義。この構図は、いつか来た道ではないのか。我々の眠った頭を覚ますべく、この本を通じ「歴史に学ぶ」べきであろう。