『中国にこれだけのビジネスチャンス』、『中国で一山当てたい人集まれ』、『中国株は成長株の時代に』に続く邱永漢さんの「もしもしQさんQさんよ」シリーズ、24冊目の本です。2006年12月から、2007年前に書かれたコラムをまとめたもので、著者が力説していることは「世界の工場となった中国は、造り出した富の分配により、自国の市場だけで経済の成長が可能となり、世界的にみても、最大の消費市場になる」との見通しです。執筆から3年たった今、著者はまえがきで、中国は他国のコピーからオリジナルを展開する段階に来ていると振り返っていますが、日本の小売業界が中国市場の獲得を最重要課題にしていることからも、著者の予見は正鵠を射たと言えると思います。こうした大所高所の見方とあわせ、著者は日本人が強い関心を持っている成長株投資について相当のページを割き、「成長株の選び方を間違えなければ5倍になる」と書いています。著者の考えを受け入れて、行動する人のなかで、巨富を得る人々が誕生していますので、中国株に関心を持つ人にとっては必読の本です。また著者が一番力を入れているのは中国での新しい事業の開拓で、発展する中国で仕事をしたいと思っている実業家や若者にとって、その関心に実際事例を通して応えています。まとめて言えば、豊かさが増す中国と仕事の面、また投資の面で付き合方が著者の体験を通して具体的に書かれている無類の著作です。