全体は大きく3部からなる。
1.「中国へ進出した企業の置かれている状況」
2.「中国という国の現実」
3.「中国に代わる企業の進出先候補」
である。
3部はあまり面白くない。本当に企業の経営者が海外進出先を検討するには情報が貧弱であるし、そもそもそういった層を狙った本ではなかろう。
1,2部合わせて、中国という国の出鱈目さ加減をいやというほど見せ付けてくれる。そんな国でまともに仕事をしようとしても、最後に痛い目に会いますよ、と。それはその通りだろう。
企業を経営していくには、あらゆる面で環境を整えなければ成功は難しい。それを、人件費の安さというただ1点だけのために、その他の悪条件に目をつぶっては、いずれはどうにも立ち行かなくなるからである。
中国という国の実態を知らない人にとっては驚くばかりの現実が目の前に突きつけられ、「一刻も早く中国から撤退しなくては!」と思わせられるはずである。
しかし、一般的な中国という国の問題点を上げた本はいくらでもあるので、その意味では特に取り上げるほどの本ではないだろう。