インターネットのニュース番組を本に直したものの第5弾。
基本的なメンバーはジャーナリストの神保氏と社会学者の宮台氏の二人で、そこにさらに毎回話題によって異なる専門家(その分野を専門にしている学者等)が一人入るので、基本的には鼎談ということになる。
各回の構成としては、まず神保氏は素人の目線で(読者の目線で)専門家に問を投げかけ、それに専門家が答えて、さらにそこに宮台氏が社会学者の立場から補足する、といった感じ。
それだけ読むと、門外漢である読者にとっては何がなんだかわからない感じになってしまいそうだが、ココに神保氏が割り込むのが本書の特長であると言っていい。
神保氏が読者のわかりやすいように他の二人の話を噛み砕いてくれて、さらに読者が気になる質問を、専門家と宮台氏に投げかけてくれる。
宮台氏のキャラに対しては好き嫌いが分かれるところだろうが、神保氏がいることによってこのシリーズは、わかりやすくてまとまりのある良い本になっていると思う。
今回は中国をメインテーマにしていて、反日デモ・歴史認識問題・東シナ海ガス田問題等、新聞やニュースでよく取り上げられる日中間の問題を、それらのメディアに比較にならないぐらい掘り下げ、できるだけ読者に真実に近い情報を提供しようとしている。
中国関連の問題に興味がある人にとっては、読む価値があると断言できる良書。