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中原誠名局集
 
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中原誠名局集 [単行本(ソフトカバー)]

中原 誠
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

中原誠十六世名人、棋士人生の集大成!!

「棋界の太陽」と称され、その圧倒的な強さで一時代を築いた著者による自選解説集です。

第1部では大山、升田ら大先達との闘い、米長、加藤ら同世代とのせめぎ合い、谷川、羽生ら後輩との激闘など、名棋士12名との対局を解説。将棋の内容に加え、対局者との裏話や将棋界のエピソードなど、引退した今だから書ける内容もあり、読み物としても楽しめます。
第2部では代表局28局を解説、将棋ファンなら誰もが知っている名局の数々を自ら解説します。
さらに第3部の名人戦勝局解説編では名人戦の勝局52局をこちらも解説付きで紹介、十六世名人の軌跡、ひいては棋界の歴史を振り返ることができます。

巻末には記録集として、順位戦、タイトル戦を含めた全成績と年譜を収録。
棋士中原誠の全てが集約された将棋ファン必携の一冊です。

内容(「BOOK」データベースより)

タイトル獲得、名人15期ほか計64期!「自然流」と称された中原将棋の集大成。引退した今だから書ける当時の裏話なども収録。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 352ページ
  • 出版社: 毎日コミュニケーションズ (2011/2/23)
  • 言語 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4839937397
  • ISBN-13: 978-4839937393
  • 発売日: 2011/2/23
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.2 x 2.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By ぶーのん トップ1000レビュアー
評者は、中原名人の矢倉戦法をお手本に将棋を覚えた。大袈裟だが「師」のような存在だ。だから、対局中に倒れてそのまま引退となったのは今でも残念に思う。

2000局以上の対局からこれだけの棋譜しか読めないのは、些か物足りない感が拭えない。だが、一時代を築いた大棋士の足跡の集大成として、思い出話も交えて振り返ることができるのは素直に嬉しい。

中原氏の活躍舞台と言えば当然、名人戦を初めとするタイトル戦が主だ。だから、数多く登場する対戦相手も、大山、升田、米長、谷川など、ある程度限られてしまうのはやむを得ない。
その分、とくに第2部では、忘れ得ぬ大先輩から当代の第一人者たる後輩まで、取り上げる相手棋士がなるべく偏らないよう配慮されている。コメントの内容も、独特な味わいあるユーモアを交え、先輩には敬意を払い、後輩には期待を寄せることを忘れない。氏の人柄がとてもよく滲み出ている。

だが、氏も「まえがき」で述べているように、真の意味での集大成を目指したのであれば、巻末の記録ページがなんとも魅力不足だ。
たとえば、タイトル戦の戦績一覧では、各対局の戦型くらいは書いてあってもよかったのではないか。矢倉、相掛かりなど、居飛車系が中心になるだろうが、初の名人位奪取の一局は振り飛車だったのだから、同じ文字ばかり並んで単調になるといった不具合にもなるまい。
あとは、相手別、戦型別、先後別など、勝敗内容を多角的に整理分析したデータもほしかった気がする。

このあたり、あるいは、担当編集者がもう少し意識的にデータの収集や取り纏めをやっていれば、少しは恰好がついたのではなかろうか。
自戦解説書だからだろうか、名棋士の功績を後世の将棋史に遺し伝える意味では、全体に内容があっさりし過ぎな感じがする。ある種記念碑的な位置づけとも言える一書だけに、ソフトカバーの造本というのも軽々しい印象で、残念。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 私の将棋人生は、中原先生の名人時代に始まった。その攻めの強さ、相手の意表をつく指し手、そして中終盤の二枚腰。大山十五世名人(故人)が「息の長い将棋もうまいし、攻めの強さは抜群、守りになったら”二枚腰”の粘りと、すべての点でスキがない中原将棋」(大山康晴全集第三巻 記録への挑戦、P230)と表現したように、「中原名人」は、私にとって、将棋のお手本だった。自然に指して、自然に勝ってしまう。自分も、若い頃はそういう将棋を指したいと思い、実際にそういう将棋を指せた、と感じたこともあった。中原先生自身は「『自然に指して勝てれば一番いいが、あるていど、相手の意表をつくことをしないと勝てるものではありません』と語ったことがある」(大山全集第三巻、P230)らしいが、私がこの点を何となく分かってきたのは、つい最近のことである。
 本書には、中原先生が大山名人に挑戦した第31期名人戦で、中原先生の96歩からの攻めがのっている。中原将棋について「ずいぶん遠くから攻めてくる感じの攻めが、いつのまにか間に合ってしまう」という旨のことを、二上先生が語ったことがある。中原将棋の攻めは変幻自在で、どこから攻めが始まるか、なかなか分からない。谷川先生から名人位を奪還した第43期名人戦では、アマの戦法と思われる「56飛戦法」を採用した。大内先生との第26期王座戦第2局で見せた、俗手のような「49金」という攻め。米長先生の挑戦を受けた第37期名人戦第4局の終盤で見せた「57銀」という銀のただ捨ての「忘れられない妙手」。第24期竜王戦では、トーナメントで佐藤康光棋聖を得意の相がかりで破り、挑戦者決定戦第2局では、森内九段に対し、相がかりで意表の「95歩」からの仕掛けを敢行し、完勝した。「中原先生でなければ指せない」仕掛け、戦法は数え切れない。あの羽生先生でさえ、米長名人に挑戦した第52期名人戦第4局で、「中原流」54飛戦法を採用したが、米長名人の鉄壁の受けの前に完封負けし、「中原流を使うのなら、もっとうまく指してほしかった」という中原先生の雑誌での発言にたいし、「申し訳ありません」というほかなかったわけだから。
 本書にあえて注文をつけるとすれば、中原先生がA級一年目の年に、升田先生のひねり飛車、「77飛」の妙手に「ひねられて」完敗した順位戦の棋譜、そして大山先生との第31期名人戦で、2勝3敗と追い込まれたとき、第6局、第7局と「意表」の振り飛車で臨み、高く厚い大山城を攻略し、名人位を獲得した棋譜を、第2部ではなく、第1部の「自戦記編」の方でしっかり解説して欲しかった。大山、升田の両巨匠と中原先生の対戦を語る際に、この2局は欠かせない。
 残念なのは「中原VS羽生」のタイトル戦が載っていないことである。実現しなかったものを、何を今さらと言われるかもしれない。第24期竜王戦挑戦者決定戦が最後のチャンスだったのだろう。それに勝ち、羽生竜王をストレートで破った森内先生を責めるつもりはない。しかし、「羽生くんと一回たたかってみたい。それもタイトル戦をね」とおっしゃっていた中原先生は、私より無念だったであろう。
 それはさておき、中原先生の全盛期を知らない若いみなさん。この本は、たしかにゴキゲン中飛車とか石田流とか、最新の流行形はあまり載せていませんが、強くなりたいのであれば、ぜひ「中原自然流」を満喫できるこの本の棋譜を並べることをおすすめします。谷川先生や羽生先生だって、中原先生の将棋を並べて強くなったことは間違いないですし、実際に戦っていくなかで、さらに強くなったことは間違いないと思います。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By いと トップ1000レビュアー
約350ページのうち、前半約200ページもが中原自戦記であるが、
この本は3部に分かれており、後半の第2部第3部は
将棋年鑑のような棋譜紹介であり、2ページ1局である。
(第2部の方がやや詳しい)

逆に言えば、後半の棋譜紹介を1局2ページと先に設定したから
350−で前半の自戦記にこれだけページ数を採ったのだろうが、
内容は確かにわかりやすいが余りにも活字が大きく文の量が少ない。

自戦記のページ数が多いのは、それはそれでよいのだが、
もっと自戦記の文量が多いか、第2部第3部を多くするか、
どちらかにした方が、さらによかった。
もちろん著者のせいではないが、
自戦記の「活字大きすぎ具合」と、後半の「活字詰め込み過ぎ具合」とが、
あまりにも違いすぎるのです。

但し、もちろん中原のこれまでの名局が紹介されているので懐かしく、
並べれば勉強になり、貴重な一冊である。
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