中原淳一さんのイラストを集めた本なんですが、タイトルにあるように着物のイラスト中心に編集されてます。当時の流行の最先端、というか、たぶん一番お洒落なスタイル画(…レトロな表現ですが、まさにそれ)なんでしょう。アンティークの銘仙のレプリカによくみかけるポップな柄が次々と登場します。このイラストだけ見たら、「絵だからねぇ…」と半信半疑になりそうだけど、アンティークがブームになってる今なら「あるある、これ」と思うものばかりです。
私は中原淳一さんの絵そのものが好きで買ったんですが、アンティーク着物ファンはもちろん、洋服地で着物を作ってみようと思ってる方にもお勧めです。こんなポップな柄を着物にしたらこんな感じ!というのがよくわかって、シミュレーションになるかも。
高畠華宵や竹久夢二の描く美人がとは一線を画していて、いい女というより可愛い少女。しどけない色っぽさではなくて、衿をつめてキッチリ着てる感じの絵が多いです。そこがこの本の大きな特長。着物も、どの絵も少女っぽく袖が丸いんですよね。(これは好みじゃないんですけど)
★5つにしなかったのは、全部カラーじゃなかったことと、もうちょっと字は少なくてよかったと思うから。イラスト集(スタイル画)なのか作品集+伝記なのか中途半端な気もします。