「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」・・・そして「蒼穹の昴」(テレビ化・・・ちょっと全員、善人すぎるな〜と思いましたが)続いて「中原の虹」!その文庫版!
よっ!待ってました!(なんちゃって!)
前出二つの作品は単行本で購入いたしましたが、「中原の虹」だけは文庫化を待っていました。
だって・・・単行本を持つ手が重いし・・・お財布は比例して軽くなるんだもん(苦笑)
「中原の虹」では李春児(り・ちゅんる)の兄・李春雷(り・ちゅんれい)を中心にストーリーが進むようですね。(1)(2)と二冊文庫本を購入しましたが、私はこの二巻からあえて先に読んでいます。
やはり、ヒロイン?(と呼ぶのをお許しください)西太后に魅了されます。
浅田次郎氏の西太后は美しく優しい。
フィクションであろうがなかろうが、読んでいて、心が和みます。
4億の民を統率し、支配しなければならなかった過酷な運命の女性・西太后。
確かに諸説とおり、厳しく残酷な一面もあったでしょうが、それ以上にこの女性の孤独を感じます。
ゆえに、浅田氏描かれる西太后に、一女性として、共感できます。
特に自ら幽閉した養子の光緒帝との母子の情断ち難く、春児の計らいで、テレグラムで対話するシーンにはほろっときます。
そして西太后の最期のこの言葉。
「私はこの国の民を愛した。その民のひとりのおまえを、心から愛した。それでいいでしょう?」
「それでよかったのよ、それしかなかったのよ」・・・と、彼女に語りたくなります。
李春雷の活躍もさながら、日本に春児の妹・玲玲(りんりん)と亡命した梁文秀(日本名・柳川文秀)とおりん(=玲玲の日本名)の間に生まれた子・清一(中国名は梁清一=「りゃん・ちんいー」でしょうか?)の行く末も気になります。
また、テレビ化されたドラマではほとんど端役扱いだった、ミセス・チャンの愛人で新聞記者のトーマス・バートン(大好きです!)と岡圭之助のその後も楽しみです。
そして「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」。ずっと読み進めていく中で、難しい中国語や満洲語に浅田氏がカナをつけてくださるのが、中国語学習者の私には、とても励みになっています☆
秋の夜長。テレビの美しい映像と共に、ゆっくり、じっくり楽しませて頂きます。