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このように一篇一篇味わってゆくと、のちに中井英夫が幻想文学者として散文形式で描き出してゆく内容の原型が詩の中にあることに気づかされるであろう。うれしいことにこの詩集は短篇小説も一篇収録してあるので、中井英夫世界入門としては最適である。「虚無への供物」が有名なおかげで推理作家としてばかり見られがちな中井英夫を、詩人として、別世界の創り手としても理解してもらいたい。
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