こういう本が出ることについては別にかまわないですし、大いに結構なんですが、馬鹿力リスナーとして一言。
世の中には事あるごとに「中二病」という言葉で他人を中傷したり、あるいはされるのを恐れたりする神経症的な人がいたりしますが、中二病というのはもともと単なる「あるあるネタ」にすぎないので、定義なんて在って無いようなものですから、あんまり気にするのもどうかと思いますよ。
もともと中二病という語は、伊集院光さんのラジオ「深夜の馬鹿力」のコーナーである「かかったかなと思ったら中二病」から来ています。
このコーナーの趣旨というのは当然、「中学二年生くらいのときってこういうこと考えるよな」というあるあるネタを募集し、それを笑うというものです。
しかし、重要なのは「笑う」といっても「俺らってこういうこと考えたよな(笑)」という、<自分の>過去やその傾向性についてほほえましく笑うという程度のもので、現在ネットで広く行われている「おまえは中二病だ」「中二病ワロスw」などのような、<他人に>向けて、中傷を目的として行われる「嗤い」ではなかった、ということです。
では、なぜ「中二病」という語が現在のような使われ方になったのか。
それはおそらく、この語の語感の良さや、定義の甘さ(あるあるネタに過ぎないので)による汎用性の高さ、そしてネットにおいて氾濫しやすいアイロニズムのせいだと思います。
本来的にはラジオにおける暴力性のない使われ方が伊集院さんの意に沿うものであったろうし、僕個人としても気に入っていたので、そういう意味で現在の「中二病」という語の使用法には釈然としない部分があります。。。