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中世騎士物語 (岩波文庫)
 
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中世騎士物語 (岩波文庫) [文庫]

ブルフィンチ , 野上 弥生子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 945 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

アーサー王、トリスタンとイゾルデ、パーシヴァル等々、伝説やオペラの主人公として活躍する王や騎士、貴婦人たち。彼らは騎士道の典型―力、勇気、謙譲、忠誠、憐憫、貞淑など諸徳を具備した人間として登場する。『ギリシア・ローマ神話』で神々の世界をいきいきと伝えたブルフィンチ(1796‐1867)は、本書で中世の人々をも鮮やかに現出させている。

登録情報

  • 文庫: 383ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (1980/02)
  • ISBN-10: 4003222520
  • ISBN-13: 978-4003222522
  • 発売日: 1980/02
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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22 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By romarin 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
「西欧の芸術文化を理解するにあたって、なくてはならない知識」は神話に
次いで騎士物語である、との考えのもとに翻訳出版された書。
原典は米国のThomas Bulfinch (1796-1867)のThe Age of Chivalry(1858)
で、いささか古いが、広範囲にわたる記述で、騎士物語に関して幅広い知識が
得られる便利な本である。

まず、当時の騎士や社会に関して概略的に述べた後で、リア王なども登場する
英国史を概観し、続いて『アーサー王の死』をもとにしていると思われる、
一連のアーサー王物語群が展開される。さらに、ウェールズの中世騎士物語集
であるマビノジョンが語られ、マロリーのものとはまた違った騎士物語が堪能
できる。

背景的な知識と、物語とが同時に楽しめる一冊。字が小さいので、ワイド版も
お薦めする。

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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
中世英文学はベーオウルフにはじまり、アーサー王をのりこえカンタベリーにたどり着く。北欧神話からキリスト教に変化していくのがこの時期でもある。

ブルフィンチは本書にて、「騎士」をテーマにこれらの文学作品の紹介と解説をしている。歴史的な考察としての騎士身分について簡単に述べた後、騎士以前の物語を紹介し、そして壮大な物語群である「アーサー王の死」が語られる。アーサーが聖剣エクスかリバーを手にして王となる話や、高潔な騎士ガウェインと緑の騎士との対決、王妃とランスロットの恋物語、それにベディエの方で有名だけどトリスタンとイゾルデの悲恋などなど。どれも惹きつけられる作品だ。

誇り高く冒険を求め続けるアーサー王と円卓の騎士たち。この物語を紹介することで、中世の騎士の暮らしぶりや精神、そして理想とすべき騎士の姿を浮き彫りにしている。

続くマビノジョンはウェルズの民話でアーサー王物語の原型でもあるらしいのだけど、やや盛り上がりに欠ける話が多くて読み流してしまった。ベーオウルフやロビンフッドについては英雄伝説としてわずかな記述があるのみ。まあ騎士とはちょっと違うからでしょう。

英文学を理解するだけでなく、騎士の冒険物語としても楽しく読める本ではないでしょうか。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tomo1331 トップ1000レビュアー
中世とは騎士道物語が全盛の時代なのですが、これは英国の古い作品(アーサー王物語やブリタニア列王史など、ケルト系を含めた神代の物語作品)をまとめて、文学作品として一貫性をもたせ、解説をつけたものです。
内容としてはよいものです。アーサー王伝説もよくまとまっており、また(原本が作られた当時では)最新のテクストであったマビノギオンも収録、物語として収められており、充実した内容となっています。
こういった作品に初めて触れるという人には格好の本だと思います。
ただ、何とかならないかと思うのが本の題名です。もとはThe Age of Chivalry(騎士の時代)というもので、騎士道がどういったものか、といったのをメインにすえたものです。内容も先述したように、マビノギオンやアーサー王伝説を含めて、いわゆる神代、つまり伝説的なものです。
しかし、中世に流行したものはこういった伝説だけをもとにしたものだけではありません。スペインのアマディス・デ・ガウラなど、時代背景、内容もさまざまな作品があります。つまり神話だけが騎士道物語ではないわけですが、この本にはそういった作品は収録されていません。ある意味看板に偽りありというわけです。この本では、騎士道物語の一端はうかがえるでしょうが、この本が収録しているものは、ドン・キホーテがほれ込んだ騎士道物語のあくまで端の部分だけであるということをこの題名はあらわしていないと思います。
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