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中世賎民の宇宙―ヨーロッパ原点への旅 (ちくま学芸文庫)
 
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中世賎民の宇宙―ヨーロッパ原点への旅 (ちくま学芸文庫) [文庫]

阿部 謹也
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

差別はどこから生まれてくるのだろうか?ヨーロッパにも職業差別・身分差別は存在したのだろうか?本書は、『ハーメルンの笛吹き男』で西洋中世の被差別民の存在に初めて光をあてた著者が、賎視と身分差別の問題に正面から取り組んだ、阿部史学の代表的著作である。西洋中世において、キリスト教の浸透による時空観念の一元化と死生観の転換によって、畏怖の対象であった職業を賎視するようになる過程を考察する。「ヨーロッパ中世賎民成立論」のほか「ヨーロッパ・原点への旅」「死者の社会史」等も収め、“小宇宙”と“大宇宙”をキーワードに西洋中世の人々の心的構造の核に迫る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

阿部 謹也
1935年東京に生まれる。1963年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。小樽商科大学教授、一橋大学教授、一橋大学学長、共立女子大学学長などを歴任。一橋大学名誉教授。2006年9月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 398ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2007/02)
  • ISBN-10: 4480090479
  • ISBN-13: 978-4480090478
  • 発売日: 2007/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By hatori
形式:文庫
ヨーロッパ中世社会にキリスト教が浸透していく中で、人々の関係はどのように変化したのか、というテーマの6論文を収録。挿絵も多少ありますが、基本はがっつりしたヨーロッパ中世社会史の論文集という印象です。著者の解説が行き届いているので、事前知識がなくても興味があれば楽しめる内容ですが、阿部氏の他の著作(中世を旅する人びと、ハーメルンの笛吹きetc.)を知っていると、より入りやすいと思います。

本書の内容は「日本の慣習と似たものを持っていた中世ゲルマン社会が、なぜ今のように異質の世界に変化したのか」という問いに集約されています。著者はその答えとしてゲルマン社会へのキリスト教の浸透を挙げ、具体的な社会の変化として死生観、自然への畏怖の変質、それに伴う賤視された人々の出現を解説していきます。

阿部氏の議論は論理的で、とくに賤民論は独特で面白く感じました。一方物足りなかったのは、ヨーロッパでだけ現代に通じる世界観が誕生したことの理由。話題がゲルマン民族エリアでほぼ完結しているので、地中海世界ではどうだったのか?など補完情報が欲しいところです。
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