大判とはいえ、オールカラー、64ページですので、値段に見合う価値があるのか、ないのかは、本書を手に取らないと分からないと思います。ビジュアル本は眺めてみて初めてその面白さが理解できますので。
中世の騎士は、小説や映画の中でしか知りませんが、本書はその具体的な姿を当時の道具、絵画、彫刻、再現した衣装などの豊富な写真やイラストで具体的に分かるように編集しています。
15世紀の騎士は完全武装の板金甲冑で身を守るようており、重さも20キロから25キロあったということを知ると、体力が相当ないと動くことすらままなりませんから、大変だったことは一目で分かります。28ページには、その甲冑のつけ方、着方が写真で順を追って説明してあります。よく理解できる編集だと思いました。
ヨーロッパ中世史に関心ある方は当然として、関心のない方も図解ですので、興味を持って読み進めることができます。
戦時の城の内部も相当考えて作られています。まさしく戦いのための城で、それを守る方も攻める方も道具と武器を駆使して攻防したことが24ページから26ページにかけて書かれています。
項目を列挙します。ある程度本書の内容が分かるのではないかと思われますので。
最古の騎士、ノルマン人、騎士になる、全身を鉄でおおう、鋼鉄のファッション、甲冑の内側、武器、馬上の騎士、城、戦時の城、城攻め、甲冑をつける、敵、戦場へ、平和時の城、荘園領主、荘園の貴婦人、騎士道の理想、武芸競技大会、馬上槍試合、徒歩戦、紋章、狩猟と鷹狩り、信仰と巡礼、十字軍、キリストの騎士たち、日本の武士、職業兵士、騎士道の凋落、索引、でした。