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中世ヨーロッパの都市世界 (世界史リブレット)
 
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中世ヨーロッパの都市世界 (世界史リブレット) [単行本]

河原 温
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

ヨーロッパの都市はいかにして誕生し発展してきたのか。そこに生きた人々の姿を描き、中世の都市空間のあり方を読む。現代世界の「都市問題」を考え直す糸口を探る。

内容(「BOOK」データベースより)

世界史上、都市は多様な人々とモノの交流する空間として存在し、それぞれの文明圏において独自の歴史的役割を演じてきた。本書は、中世ヨーロッパ世界で生まれた都市のイメージと特質をさまざまな角度からとらえ、中世都市とは何であったかを明らかにすることで、現代世界の「都市問題」を考え直す糸口を探る。

登録情報

  • 単行本: 94ページ
  • 出版社: 山川出版社 (1996/05)
  • ISBN-10: 4634342308
  • ISBN-13: 978-4634342309
  • 発売日: 1996/05
  • 商品の寸法: 20.4 x 14 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By モチヅキ VINE™ メンバー
形式:単行本
 本書は1957年に生まれ、ヘント大学に留学した中世ネーデルラント史研究者が、1996年に刊行した小著であり、その内容は以下の通りである。第一に、西ローマ帝国崩壊後もヨーロッパは商業無き社会ではなかったが、11世紀以降の地域経済の発展が都市的定住地の発展を後押しし、ヨーロッパの南北商業を活性化させた。第二に、こうした都市的定住地は、特に北部では領域的平和を目指してしばしばコミューンを形成したが、必ずしも農村以上の自治権をもっていたわけではなく、南北を問わず寡頭政的傾向が強かった。一般に現在では中世都市の自治の過大評価や、農村との差異の強調には警鐘が鳴らされている。第三に、都市は教会人のイメージの上で、聖なる場であるとともに悪徳の場であるという二重性を帯びていた。第四に、都市領域は一般に狭小で人口過密状態であり、家畜や汚物のために不潔で、飲酒による暴力が絶えなかったが、人間関係はその分緊密であった。第五に、都市は小教区や街区に分割されており、それらが都市民にとって身近な生活単位であった。第六に、都市は多くの祝祭や、大学、施療院、托鉢修道会の発展の舞台になった。第七に、市民は貧富の差はあれ、一般に同業組合や兄弟団に所属していた。第八に、市内に住む聖職者やさまざまな周縁民は、市民と異なる形で法的に位置付けられていた。第九に、中世後期の危機の時代には、多くの都市で騒乱が生じたが、それをツンフト革命と見る見方は修正されている。第十に、中世都市の「自由と自治」の強弱にいわば反比例して、その後の「国家」統一過程は進行した。以上のように、本書は西欧を中心に、中世(400〜1500年頃)都市社会の諸側面を具体的かつ簡潔に描き出している。
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形式:単行本
中世の都市。市壁に囲まれ、町の中心には教会と市庁舎がある。朝になると、市門は開かれて、ヨーロッパ中を旅する商人や周辺に住む農夫がやって来る。市が立つ場合には、多くの人でにぎわっただろう。大きな都市の祝祭には、近くの領主や、たまには皇帝もやってきたかもしれない。都市はまた、浮浪者、貧者、病人などが集まる場でもあった。

人々が集まり、そこで生活する。農村での生活に比べ、都市のそれには、人間の匂いが沁みこんでいる。都市は、人が生活する場であった。

地域も時代も異なる中世ヨーロッパの都市社会について、僕らが思いをめぐらせる時、やはりそこには導き手が必要である。その第一歩として、この本は最適なのではないだろうか。
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