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中世の祝祭―伝説・神話・起源
 
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中世の祝祭―伝説・神話・起源 [単行本]

フィリップ ヴァルテール , Philippe Walter , 渡邉 浩司 , 渡邉 裕美子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

カルナヴァルという風習に注目し、中世キリスト教社会の神話がどのようなものだったかを明らかにする。四旬節前の、よく知られたカルナヴァルだけではなく、ケルトの暦で年に8回ある季節の変わり目の祭りをそれぞれ取り上げ、特徴的な風習と、その背景にある神話との関係を明らかにしていく。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ヴァルテール,フィリップ
1952年、フランス・モゼル県メッスに生まれる。1990年からグルノーブル第三大学教授、現在にいたる。1999年から同大学想像世界研究所所長。専攻は中世フランス文学・比較神話学。中世から現代までのヨーロッパの神話伝承・フォークロアに通じ、中世の物語作品(特に「アーサー王物語」)や聖人伝の神話学的分析に取り組んでいる

渡邉 浩司
名古屋大学大学院文学研究科博士課程(仏文学)満期退学。フランス・グルノーブル第三大学大学院に学ぶ。文学博士(課程博士)。中央大学経済学部教授。専攻は中世フランス文学

渡邉 裕美子
愛知県立大学外国語学部フランス科卒業。名古屋大学大学院文学研究科修士課程(仏文学)修了、同博士課程中退。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 332ページ
  • 出版社: 原書房 (2007/03)
  • ISBN-10: 4562040548
  • ISBN-13: 978-4562040544
  • 発売日: 2007/03
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.6 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By zapzero
形式:単行本
おもしろい。ヨーロッパで日付に即しておこなわれる数々の祝祭を、そのキリスト教以前の祖型からのまなざしで語り直すとき、何が見えてくるか。ヨーロッパの歴史的な重層性を語るにあたって(「序文」を寄せた中世史家・樺山紘一のことばを借りるなら)「キリスト教神学」にも「ユーラシア神話学」にも偏することなく、「神話と典礼とがきわどく接する現場から発生する、妖気をおびた火焔」を放つ、不思議な伝承と民俗の宝庫です。重要人物や事件で見てゆく歴史ではありえない、部厚い手応えのある歴史が名もない人々の年ごとの身振りから浮かび上がってきます。読んでいると、すべてがつながり、すべてが呼応していることが、しだいにわかってくる。生半可な知識の隙をつかれることの連続です。たとえば聖地モン・サン・ミシェルやサン・ミシェル・デギュイユを知っている人は、聖ミカエル(ミシェル)が山の聖人だということは知っているでしょう。でも、なぜ? それは大天使ミカエルがガルガーノ山上に出現したからです。ガルガーノ山に名を与えたのは牧童のガルガヌス。彼の牛が、その聖なる山を発見した。この牛の役割はメッセンジャー、つまりギリシャ神話のヘルメス、ローマ神話のメルクリウスにあたります。するとフランス南西部の地名サン・ミシェル・モン・メルキュールが聖ミカエルとメルクリウスをむすびつけていることもわかり、またガルガヌスはラブレーで有名な巨人ガルガンチュアにつらなっていきます。キリスト教西欧の起源にある、「それ以前の世界」を、非常にわかりやすいかたちで教えてくれる好著。翻訳もきわめて読みやすい仕上がりです。勉強になりました。
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