日本一狭い県・香川では、自動車よりも自転車で移動したほうが便利な場所が多い。
作者の宮尾岳氏は、香川県高松市出身。
同市民の自転車保有率は、全国5位。
自転車に愛着を持っている人は多い。
宮尾氏の自転車に対する「愛」は、本書収録の特別編「あの空とおんなじ」で鮮やかに描かれている。
作中で氏が「初恋」と表現した自転車との出会い。
誰しも大なり小なり、共感できる部分があるはず。
現役の自転車乗りはもちろん、かつての自転車乗りも読んでほしい。
少年時代の甘酸っぱい想い出が蘇るとともに、無性に自転車に乗って走りたくなる。
学校の横を流れていた小川沿いの砂利道はまだあるだろうか…。
神社の参道に生えていた柿の木はまだあるだろうか…。
そんな想い出が蘇ってきたら、自転車に乗って出かけよう。
お気に入りのあの歌を口ずさみながら。
ちなみに私も氏と同じ高松市出身。今でも仕事にプライベートに、自転車は欠かせない存在である。