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両生類の進化 (Natural History)
 
 

両生類の進化 (Natural History) [単行本]

松井 正文
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

はじめて陸に上がった動物たちの自然史をダイナミックに描く。

内容(「MARC」データベースより)

両生類は最初に出現した四足動物であり、脊椎動物の中でもきわめて重要な位置にあるが、日本ではその重要性は十分に理解されていない。初めて陸に上がった動物たちの自然史をダイナミックに描いた、日本初の両生類学の教科書。

登録情報

  • 単行本: 302ページ
  • 出版社: 東京大学出版会 (1996/02)
  • ISBN-10: 4130601636
  • ISBN-13: 978-4130601634
  • 発売日: 1996/02
  • 商品の寸法: 21.2 x 14.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By 霧雨
形式:単行本
冒頭で筆者が述べているように、日本で初めての両生類学の教科書である。両生類に関する書籍は数あれど、その大半はペットブームに便乗したマニア向けの写真集や飼育書であり、いたずらに乱獲や密漁をあおる部分での問題も大きかった。いうまでもなく、本書はこのような飼育書とは完全に違った、純然たる生物学の本である。

古生物学から始まり、生理学、発生学、系統学、体系学、生物地理学と、多方面からのアプローチで、それぞれ最新の知見を引用しつつ、現代の両生類学を鳥瞰している。それぞれが要点をつき、たいへんわかりやすく、日本のみならず、世界に通用する両生類学のテキストといってよい。

第3章「変異と種文化」、第4章「史的生物地理学」は、長年これらの課題に取り組んだ筆者からすれ!ば!、本書のクライマックスと言ってよいだろう。筆にも力が入り、オリジナルな考えも盛り込まれている。また、一般に移動能力の低い両生類は、これら分野の最良の研究テーマであり、他の動物でこれらの問題に取り組む研究者にとっても必読である。

いっぽうで、教科書とは銘打っているものの、この高価な値段は生物学を志す若者を遠ざけるのに十分であり、批判されるに足りる。(本シリーズ全般に言えることであるが)。

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By Grumman
形式:単行本
本来は日本に両生類を研究する人用の教科書がなかったために、企画された本で、学術論文をまとめた非常に濃い内容となっている。変態を行う脊椎動物の実体は一般には知られていないので、この本でカエルやイモリ・サンショウウオは一体どんな動物であるのか、世界にはこんないろいろな両生類がいるんだと言うことを知るにはもってこいの本である。日本のサンショウウオやアカハライモリの事も詳しくまとめられているのは、著者が日本を代表する両生類の研究者ならでは。
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By 昭和弐拾八號 トップ500レビュアー
形式:単行本
1996年初版。 前書きによれば、「日本人の手になる両生類学教科書として最初のもの」だそうな。 日本固有の、両生類学教科書が、たった15年前まで無かったとは信じられない(勿論、図鑑は昔からある)。

生物系学科出身でもない、単なる物好きに過ぎない私にはレベルが高すぎて途中で投げ出しそうになったが、1週間ほどかかって何とか通読(到底、完読でも精読でもない)した。 これがもし欧文なら、読む気にもなれなかっただろう。 外国に幾らいい書物があっても基本書は日本語、しかも翻訳でなく日本人が書いた本が分かり易い。

専門用語に苦労しながら数分の一読み進んだとき、この本が単なる両生類の教科書でなく、脊椎動物(特に四足類 Tetrapoda)の進化一般の知識を大きく拡充してくれることに気がついて、その後は一気に読了した。 一通り読んだあとで、最初のカエル、原無尾目Proanura のTriadobatrachusの骨格が出ているp.51に戻ったら、最初に目にしたときは読み飛ばしていたのに、2回目は骨格の特徴が目に飛び込みゾクゾクした(これが科学書の醍醐味)。 ついでに、何度か挫折したラテン語をやっぱりやらなくては・・・と、痛感した。

考えてみれば、陸生の四足類が、すべて両生類の末裔であるからには、鳥類・哺乳類を趣味あるいは専攻する人にも、両生類の一般知識は必須なのだ。また、医学・医療系の学生にも、両生類〜哺乳類の解剖(特に骨格)を知ることは重要である。 なぜなら、ヒトの解剖を一所懸命勉強しても骨格の成り立ちの必然性を、(学生は)中々理解できない。200以上も骨の名称を覚えるのは、嫌になる(何昔か前、パラメディカルのクラスで学んだ経験上・・・)。 しかし、本書や哺乳類の解剖・進化の本を読んでいると、ヒトの骨格の不思議だったところがあっさりわかることが少なくない。 
動物解剖学者・遠藤秀紀先生の各著作を、本書と併読することをお勧めする。 相乗的に、四足類の解剖がヒトのそれを含めて理解できる。

最後に本書への要望を言えば、高価なのはやむを得ないとして、出版から15年間の新たな知見を盛り込み、いま少し見栄えのするカラー写真・イラストに刷新した改定版を出していただきたい。

本書が難しすぎる人には、この著者の「カエル―水辺の隣人 (中公新書)」(2002/06) ISBN-10: 4121016459 が、事実上の簡約版で、本書と同じ図版・同じ説明でも学名・述語がカタカナになっている。 

更に一般向けには、星野一三雄 著「両生類・爬虫類のふしぎ(サイエンスアイ新書)」(2008/10/16) ISBN-10: 4797349476 も悪くはない。
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